茨城県日立市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑰

申請No.17
申請日:2019年10月24日
申請/実施責任者:茨城県日立市役所
場所:茨城県日立市
居住者:当事者本人(78歳、男、無職)、妻(76歳)、長男(45歳)
居住環境:貸家/戸建て
生活保護受給の有無:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:49頭
手術日: 11月5日、21日、30日
協力病院:いながき動物病院鹿嶋分院
チケット発行数:50枚
手術頭数:49頭(50頭と申請あるも捕獲時に手術総数49頭と発覚)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. およそ2年ほど前に知人から引き受けたオス猫1頭を飼い猫として飼い始めた。
    2. 1年ほど前から、外に出た飼い猫が連れてきた野良猫に餌付けしたこときっかけに当事者宅に多数の猫が出入りするようになり、その猫たちが繁殖行為を繰り返し今年の8月に頃には猫が40頭以上すみつくようになった。
    3. 近隣住民からの苦情が茨城県動物指導センターに入り、今年の8月に指導を実施するも改善する様子を確認できなかった。
    4. 当事者世帯の収入は夫婦の年金収入のみであり、年金をほぼ生活費で消費してしまうことから不妊手術費用を賄うことは困難であるため、今回生活保護世帯2世帯に対しても同様の申請を行うことから、併せて当世帯についても申請することとなった。
    5. 申請時50頭と申請あるも捕獲時に総数49頭と発覚。
    6. 術後の猫を当事者宅に返したが不妊手術を受けた影響かあまり鳴かなくなるとともにマーキング行為もなくなったため、生活環境が改善された。
    7. 不妊手術したとはいえ、猫を飼育していく環境に変わりはないため同様の多頭飼育に結びつかないよう見守りを行いたい。
オス メス 耳カットのみ
21 28 0 49
21 28 0 49

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
初めての申請で内容も理解できておらずチケットの申請間違いがあったが何とか手術を終えることが出来ました。ありがとうございます。


どうぶつ基金スタッフコメント
術後の猫を当事者宅に返したが不妊手術を受けた影響かあまり鳴かなくなるとともにマーキング行為もなくなったため、生活環境が改善されました。ボランティアさんが引き取り、里親を探すことが最善策のように言われますが、ボランティアさんが2次崩壊を起こす例が多くあります。手術後、当事者宅にもどして飼育を続けることが現段階では最善策と言わざる負えません。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計