東京都調布市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㉒

申請No.22
申請日:2019年11月1日
申請/実施責任者:調布市役所
居住者:当事者(83歳、女)
居住環境:貸家/集合住宅
生活保護受給の有無:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:25頭
手術日:11月12日、14日、15日、16日、18日、19日、21日
協力病院:くるみ動物病院
チケット発行数:17枚
手術頭数:17頭(25頭中8頭はNPO法人府中猫の会が負担し既に手術済み)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 4~5年前から近くにいた飼い主のいない猫2~3頭を保護し始め、その後室内で飼育していたところ繁殖してしまい、最終的に25頭になってしまった。
    2. 当事者の多頭飼いについて、所属している自治会長をはじめ、ボランティア団体から情報提供・相談があり発覚し、市役所がボランティア団体と連携して対応することになった。
    3. 繁殖した猫が計25頭いた為、これ以上繁殖しないよう不妊去勢手術の実施、及びその費用についての支援が必要であると判断しどうぶつ基金へ申請(25頭中8頭はNPO法人府中猫の会が負担し既に手術済み)。
    4. NPO法人府中猫の会が主催する譲渡会において、里親探しを実施。
    5. 譲渡した猫の数14頭、現在、里親募集中の猫は3頭となった。
    6. 当事者はこのまま同じ場所に住み続ける。
    7. NPO法人府中猫の会と不妊去勢手術の実施に向け、連携して取り組むことができ、近隣住民やボランティアのサポートにより、当事者自身でアパートの室内の清掃を実施したため清潔な環境にすることができた。
手術日 オス メス 耳カットのみ
11月12日 0 1 0 1
11月14日 2 0 0 2
11月15日 2 0 0 2
11月16日 0 2 0 2
11月18日 0 2 0 2
11月19日 4 0 0 4
11月21日 3 1 0 4
11 6 0 17

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・近隣住民、ボランティア、行政の三者の連携がスムーズに取れた為、情報共有をしっかりすることができたのが良かった。
・反省点としては、当事者の説得やサポートについて、ボランティアに頼りがちになってしまった点があげられる。


どうぶつ基金スタッフコメント
近隣住民やボランティアからの相談に対して、行政がきちんと向き合い、スムーズに対応したことで解決に至りました。今回、手術対象となった猫17頭のうち、14頭はボランティアの尽力によってすでに譲渡され、残り3頭が優しい里親さんを待っています。当事者が二度と同じような状況に陥らないよう、行政を中心に近隣住民やボランティアによる継続的なサポートが必要です。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計