鳥取県日南町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㊴2回目
申請No.39
申請日:2020年12月16日
申請/実施責任者:日南町 福祉保健課
場所:鳥取県日野郡日南町
居住者:当事者(57歳、女性、アルバイト)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:33頭(1回目申請時は37頭であったが、その後4頭が譲渡された)
手術日:12月26日、2月18日、24日
協力病院:ふじい動物病院
チケット発行数:6枚(未手術の子猫7頭のうち、1頭は手術可能な時期に達していないため6頭分を申請)
手術頭数:6頭
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
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- 1回目の支援後に子猫7頭が未手術で残ってしまった。そのうち、手術可能な時期に達していない1頭を除いた6頭について2回目の申請となった。
※日南町1回目レポートはこちら。 - 1回目のレポートを見た方から地元のボランティア団体に支援要請が入り、2回目よりボランティア団体がサポートに入り4頭を保護。近隣の方からも里親希望の連絡が入っている。
- 今回の支援で当事者が使用する猫については全頭手術済みとなった。
- 手術後は、鳴き声や喧嘩、家の中を走り回ることが減っておとなしくなった。また、居間を片づけてスペースができたところに段ボールで猫の遊び場を作るなど環境は改善している。
- ボランティア団体からトイレの寄付があり、トイレが3カ所→5か所に増えたことでトイレ以外の場所で糞尿をすることが減った。
- 月1回、ボランティア団体が餌の寄付を行っていることから餌の供給量が安定。猫の栄養状態が良くなり、痩せていた猫の体重も徐々に増えてきている。
- 今回手術できなかった1頭については3月下旬に手術可能となるため、当事者負担で不妊手術を実施予定。
- 今後は、県のホームページと新聞での里親募集にくわえて、ボランティア団体にも協力を仰いで譲渡先を見つけ飼養頭数を減らしていく。
- 1回目の支援後に子猫7頭が未手術で残ってしまった。そのうち、手術可能な時期に達していない1頭を除いた6頭について2回目の申請となった。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
12月26日 | 1 | 2 | 0 | 3 |
2月18日 | 2 | 0 | 0 | 2 |
2月24日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
計 | 4 | 2 | 0 | 6 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
ボランティア団体が病院への運搬などをサポートしてくれたおかげで、手術可能時期に達していなかった1頭を除き、当事者が飼養する猫全頭の手術をチケット有効期限内に終えることができた。
ボランティア団体から餌やトイレの寄付があり、特に、餌については月に1回程度継続して寄付が行われている。餌が不足することがなくなって猫の栄養状態が良くなり、瘦せていた猫の体重も徐々に増えてきた。また、トイレの数が増えたことでトイレ以外での糞尿も減っている。
ボランティア団体によって4頭の猫が保護されたほか、近隣の方からも里親希望の連絡があり1頭譲渡予定。今後もボランティア団体の協力を仰ぎながら、譲渡を進めていきたい。
どうぶつ基金スタッフコメント
申請が2回にわたりましたが、手術適応外とされた1頭を除いて全頭不妊手術済みとなり解決に至りました。
1回目の支援との違いはボランティア団体がサポートに入ったことです。
1回目のレポートを目にした一般の方がボランティア団体へ支援を要請してくれたことが、大きなサポートにつながりました。術後の猫の健康状態や飼養状況も改善が見られ、譲渡に向けて期待が持てます。譲渡によって少しずつでも頭数を減らし、適正な飼育頭数に近づくことで、当事者にも猫たちにも穏やかな日々が戻ることを願います。
支援が比較的よいかたちで終わっただけに、1回目の支援前に多数の子猫が命を落としてしまったこと、また、脱走してしまった1頭が見つかっていないことが本当に残念です。
現場 | オス | メス | 性別不明 | 耳カットのみ | 合計 |