12_東京都日野市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.12
申請日:2021年4月5日
申請/実施責任者:日野市 環境保全課
場所:東京都日野市
居住者: 当事者本人(65歳、独居)
居住環境:借家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:63頭(申請時は48頭と把握)
手術日:5月10日、13日、21日、27日、6月12日、17日、24日、30日
協力病院:きもと動物病院
チケット発行数:48枚
手術頭数:43頭(5頭がチケット有効期限までに手術できず)
申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)
- 飼育のきっかけや当初の頭数などは不明であるが、地域包括支援センター職員が当事者宅を訪問した際に20頭ほどの猫を発見した。
- その後、保護猫団体が訪問して多頭飼育が発覚。保護猫団体を通じて環境保全課に相談があり、高齢福祉課在宅サービスからも同様の報告を受ける。
- 当事者が求職中で必要な措置、適正な飼育ができないまま数が増え、手が付けられない状態となってしまったとのこと。
- 10畳ぐらいの大広間に43頭ほどの猫がいる。猫のトイレも掃除しているか不明であり、住環境と合わせて衛生的ではない。
- 当事者の事情による直前の手術予約取り消しが発生し、48頭のうち5頭がチケット有効期限までに手術できず。
- また、申請時には猫の総数48頭と把握していたが、その後の当事者への聞き取りで屋外飼育の猫が15頭程いると申告あり。未手術の猫が20頭残ってしまう結果となった。
- 手術済みとなった43頭は現場に戻っているが、保護猫団体が譲渡先を探していく。最終的には2頭程度を当事者宅に残す予定。
- 未手術の猫20頭については、多頭飼育救済支援の再申請を検討している。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
5月10日 | 2 | 4 | 0 | 6 |
5月13日 | 9 | 1 | 0 | 10 |
5月21日 | 1 | 1 | 0 | 2 |
5月27日 | 5 | 4 | 0 | 9 |
6月12日 | 1 | 3 | 0 | 4 |
6月17日 | 0 | 3 | 0 | 3 |
6月24日 | 1 | 4 | 0 | 5 |
6月30日 | 2 | 2 | 0 | 4 |
計 | 20 | 18 | 0 | 38 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
当事者の諸般の事情にて6月末までに手術が終えられなかった。
どうぶつ基金スタッフコメント
猫の命を奪うことなく多頭飼育崩壊を解決したい、その想いで行政とボランティア団体が尽力しているにも関わらず、当事者はどこか他人事として捉えている気がしてなりません。当事者の事情による直前の手術キャンセルにくわえて、外飼いの猫が15頭ほどいることも当初は行政に伝えていませんでした。
結果、猫の総数は推定63頭となり、未手術の猫20頭が現場に残されました。日野市は、現在もボランティア団体と連携して対応を継続しながら再申請を検討しています。次回こそは完全解決となるよう、どうぶつ基金も全力でサポートしていきたいと考えています。