13_鹿児島県鹿児島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.13
申請日:2022年6月10日
申請/実施責任者:鹿児島市 生活衛生課
場所:鹿児島県鹿児島市
居住者:当事者(87歳、女、無職)※現在施設に転居している
居住環境:貸家/アパート
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:30頭(当事者の施設入居により猫は全頭ボランティアが保護した)
手術日:6月16日
協力病院:紫原動物病院
チケット発行数:1枚(1回目支援時に天井裏から見つかった1頭分のみを申請)
手術頭数:1頭
協働ボランティア:NPO法人あんじゅりあん
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
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- 同案件2回目の申請となる。1回目の支援は2022年1月~2月にかけて行われ、成猫24頭の手術を実施。5頭の子猫は譲渡され里親にて不妊手術を実施予定。今回は1回目の支援時に天井裏から新たに見つかった1頭のみの申請となる。
※鹿児島市1回目レポートはこちら。 - 入院中の当事者に代わり、室内の清掃、ケージなどの設置、動物病院での病気の治療、不妊去勢手術、離乳前の子猫の人工哺育を行いながら3カ月ほど飼養管理を行った。
- その後、当事者が施設へ入居したため、すべての猫をボランティア団体の保護施設に移すことになった。
- 子猫5頭は幼齢のため未手術であるが、不妊手術をすることを前提としてすでに里親に譲渡されている。当事者が猫の飼養を継続することは困難であり、残り25頭全頭をボランティア団体の施設へ保護し譲渡活動を継続している。
- 保護した猫のうち、高齢猫や白血病の猫についてはボランティア団体が終生飼養する。
手術日 オス メス 耳カットのみ 計 6月16日 0 1 0 1 計 0 1 0 1 今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
本件では、当事者の緊急入院で劣悪な環境の自宅に猫のみ残されたが、どうぶつ基金の支援により全ての猫を手術することができた。頭数把握が困難な状況だったため、1回目の申請後に天井裏から1頭が発見され、出産したことが悔やまれるが、2回目の申請でその1頭も手術することができた。
現在、ボランティア団体により新しい里親への譲渡が進んでいる。
どうぶつ基金スタッフコメント
1回目の支援時にも感じましたが、支援前の環境は本当に劣悪でした。当事者から保健所へ猫の引き取り希望があったことで発覚し、当事者の入院・施設入居など紆余曲折の末、30頭の猫は多くの方々の善意によって命をつなぐことができました。
現在、すべての猫が当事者のもとを離れました。ボランティア団体で保護され、すでに新しい里親のもとへ出発した子もいるとのこと。とても喜ばしいことですが、こうやって命がつながる子はほんの一握りです。多頭飼育崩壊の兆候をいち早くつかんで頭数が増える前に対処する、こういった仕組みづくりが全国的に進めば救われる命はさらに増えるでしょう。国や行政が本腰をあげて取り組むことが求められています。
- 同案件2回目の申請となる。1回目の支援は2022年1月~2月にかけて行われ、成猫24頭の手術を実施。5頭の子猫は譲渡され里親にて不妊手術を実施予定。今回は1回目の支援時に天井裏から新たに見つかった1頭のみの申請となる。