6_群馬県伊勢崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.6
申請日:2023年4月18日
申請/実施責任者:伊勢崎市環境部環境政策課
場所:群馬県 伊勢崎市
居住者:当事者本人(65歳 男 会社員)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:16頭(当初15頭で申請していたが、捕獲時に16頭いたことが判明)
手術日:4月28日、5月12日
協力病院:ふー動物病院 群⾺分院
チケット発行数:15枚(当初の総数15頭分を申請)
手術頭数:16頭(1頭はボランティア団体の費用負担にて手術済み)
協働ボランティア:NPO法⼈群⾺わんにゃんネットワーク
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 住まいは生家で、両親が中外飼いの餌やりを続けていた。両親が亡くなった現在も同様に餌やりを続けていた。そのため、新たに猫が来たり母猫が子猫を連れてきたりと常に10頭前後がいる状況。
- 糞尿被害・子猫が度々生まれている状況を目にした近隣住民から相談があり発覚。
- 敷地へ来る、猫の全頭不妊手術の必要性を伝え、餌のやり方を指導。
- 近隣住民が迷惑していることや当事者が高齢で現状のままだといずれ餌やり、飼育ができなくなる状況が予想され、今から頭数を減らす試みが必要と判断し、申請に至った。
- 支援後は、当初は散乱していた空き缶類もある程度片付けられていた。またゴミと思われたものは分別するために一時的に置いていたようで少しずつ分別・片付けが行われていた。
- 捕獲時に見つかった1頭については、ボランティア団体が費用を負担して手術を行った。 また、風邪症状の猫が多く見られた現場だったが、不妊手術と同時にボランティア団体の費用負担で風邪の治療も施してもらえたため、健康状態に回復がみられた。
- 飼育環境について生活スペースに散乱していたゴミ、不用品が片付けられたため、危険要因が減った。トイレは庭でストレスなくできる程十分な広さと環境(落ち葉が敷き詰められている)ができた。今後も同じ場所に住み続け、猫の飼育を継続する。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
4月28日 | 10 | 4 | 0 | 14 |
5月12日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
計 | 11 | 4 | 0 | 15 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
全頭避妊去勢手術を実施できたが、もう少し飼育環境を改善(ゴミの片付け)させたかった。
どうぶつ基金スタッフコメント
幼少の頃からの環境でそういうものだと思いこむほど怖いことはありません。全頭に不妊手術がされていなければ、頭数はあっという間に増加し飼育環境が崩壊することは明白です。今後、新しい猫が敷地内にこないとは限らないので、新たな猫の流入があった時にくり返す危険性があり今後も注意が必要です。新しい猫がきた時は行政やボランティア団体に知らせてもらうといった取り決めをするなど、今後のことを見据えた対策も行政でやってほしいと思います。何より今回のことで当事者が飼い主の責任を果たし、全頭を終生大切に飼養してもらいたいと思います。