【さくらねこ便り】熊本市の取り組みをご紹介します!
こんにちは
どうぶつ基金事務局です。
月日が経つのは早いもので、ついこの間お正月がきたと思ったらもう梅雨入り。
先日の台風通過の際も全国で多くの被害が出ていましたが、
雨の降り方が変わりつつあることを実感します。
温暖化を少しでも食い止めるために、
「できることから少しずつ」が大事だな、と思う今日この頃です。
さて、本日は熊本市の新たな取り組みをご紹介します。
「さくらねこ」を知っている人も知らない人もぜひ読んでほしい、
そして多くの方に教えてあげてほしい取り組みです!
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耳先を桜の花びらのようにV字型にカットされた猫を見たことがありますか?
V字型のカットは「この猫は不妊手術済です」というしるし。
彼らは「さくら耳」を持つ「さくらねこ」たちです。
「さくらねこ」は「TNR(ティーエヌアール)」という活動から誕生します。
野良猫がこれ以上増えて地域の人たちに迷惑をかけないよう、
つかまえて(TRAP)
不妊去勢手術をして(NEUTER)
元いた場所に戻す(RETURN)
この3つの英語の頭文字を並べて「TNR(ティーエヌアール)」と呼んでいます。
手術で麻酔が効いている間に耳先をVカットするので痛みはありません。
私たち「どうぶつ基金」は、これまでに全国の行政やボランティアと協働して
約30万頭の「さくらねこTNR」を行ってきました。
↑どうぶつ基金病院での手術の様子
元の場所に戻された「さくらねこ」は、夜中のさかり声やケンカが減り、
マーキング(縄張りを誇示するための行動)によるオシッコの臭いも
ほぼなくなるので地域の方にも喜ばれます。
耳をカットされるなんて「かわいそう」と思うかもしれませんが、
V字カットの「さくら耳」がなければ、
もう一度つかまって麻酔や手術をされるリスクがあります。
「さくらねこ」にとっては “大切なしるし” なのです。
猫を嫌がる人のほとんどは猫被害が嫌なだけ。
猫が大嫌いな訳ではありません。
穏やかな性格になった「さくらねこ」は地域の愛され猫になっていきます。
そんなTNRの効果に着目した熊本市。
どうぶつ基金が公募していた「TNR地域集中プロジェクト」に
熊本市自ら手を挙げて参加が決定、どうぶつ基金との協働のもと
熊本市動物愛護センター内に「どうぶつ基金病院・熊本」を設立。
2022年4月から一年間にわたって、毎月3日間、無料で不妊手術を行ってきました。
↑どうぶつ基金病院・熊本での集合写真
期間中は、どうぶつ基金の山口武雄獣医師が
熊本市動物愛護センターの獣医師さんにマンツーマンで技術指導します。
これは、どうぶつ基金とのプロジェクトが終わっても、
行政が独自に不妊手術を続けられるようにするプログラムです。
この技術指導のプログラムによって、
これまで手術の経験がほとんどなかった熊本市動物愛護センターの獣医師さんは、
1人で1日25頭もの不妊手術がこなせるエキスパートになりました!
↑山口獣医師による技術指導(どうぶつ基金病院・熊本にて)
1年間の技術指導を経て、熊本市動物愛護センターは今年度から自走し、
週2回、年間1,500頭を目標として無料不妊手術がスタートしています。
熊本市のお住まいの皆さん。
近くにまだ「さくらねこ」になっていない野良猫がいたら、
熊本市動物愛護センターに相談してください!
「さくらねこ」は一代限りの命。
もし見かけたら、やさしく見守ってください。
みんなで「日本一猫にやさしい熊本」にしましょう!
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毎月のチケット発行、離島での一斉TNRや多頭飼育救済の緊急対応など、
いざというときにどうぶつ基金が迅速に活動できるのは、
皆様より日ごろから継続的にいただくご支援があればこそです。
皆様、本当にありがとうございます。
飼い主のいない猫すべてに不妊手術を施して、
これ以上増えないようにする『さくらねこTNR』などの
長期プログラムには『毎月』の継続したご支援が欠かせません。
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さくらねこサポーターになってご支援をお願いいたします!
https://www.doubutukikin.or.jp/contribution3/#form
※毎月のご寄付へすでにご参加いただいているにもかかわらず、
再度のご案内となりました場合は失礼をご容赦ください。
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たった1ポイントでも、たくさん集まれば、
それは猫を助ける大きな力となります。
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5171001/