16_茨城県龍ケ崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.16
申請日:2023年5月19日
申請/実施責任者:茨城県龍ケ崎市 生活環境課
場所:茨城県龍ケ崎市
居住者:当事者本人(67歳 女 無職)
居住環境:貸家/戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:22頭(30頭で申請したが実際には22頭だった)
手術日:5月30日
協力病院:茨城さくらねこクリニック
チケット発行数:30枚
手術頭数:21頭(手術対象22頭のうち1頭はすでに手術済みだった)
協働ボランティア:NPO法人ポチたま会
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 20年前にペットショップでメス猫を1頭購入して飼い始めた。
- 室内外を行き来できる状態で飼育しており、不妊手術をしていなかったため増えてしまった。
- 知人からの相談により発覚。知人から市役所に相談を受け、相談内容について動物団体に情報を共有。飼い主宅に訪問して状況を把握し、今後の飼い方について指導した。
- 今後さらに猫が繁殖することを防ぐため申請を決定。
- 申請した頭数と実際いた頭数に相違あり猫の総数は22頭であった。1頭はすでに手術済みであった。
- 2頭は当事者に戻し、残りの20頭はボランティア団体が預かり里親を探していくこととなった。
- 清掃が行われて部屋がきれいになり、猫の健康状態も良好である。部屋の中のゴミも片付けられ、猫の運動スペースも確保できた。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
5月30日 | 7 | 14 | 0 | 21 |
計 | 7 | 14 | 0 | 21 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
ボランティア団体の協力を得て、捕獲および手術を実施することができました。
どうぶつ基金スタッフコメント
たった1頭の猫からこのような状況になってしまいました。不妊手術をしていれば…、室内飼育を徹底していれば…、その後悔は当事者にあったでしょうか。
申請時の情報では、現場にいる猫の約半数が子猫でした。このまま放置すればさらに状況が悪化することは明白であり、支援の手が届いたことは猫のために良かったと感じます。2頭のみが当事者宅に残り、20頭はボランティア団体が預かったうえで譲渡先を探すとのこと。2頭の猫を終生大切に飼養すること、それが多くの協力者と22頭の猫に対する当事者の責任です。