【さくらねこ便り】被災地の能登半島より便りが届きました/どうぶつ基金
こんにちは、どうぶつ基金事務局です。
北陸地方で大地震が発生してはや10日が経過しました。
未だ行方不明の方も多く、被災された方々は心身ともにお辛い状況かと思います。
令和6年能登半島地震でお亡くなりになった方々の
ご冥福をお祈りいたしますとともに、
被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
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今回の能登半島地震では、建物の倒壊だけではなく津波や火災も発生しました。
災害は人だけではなく動物にも大きな被害をもたらします。
飼い主がいても大変な状況なのに「さくらねこ」たちは大丈夫だっただろうか、
震災や津波の犠牲になってしまった子もいたのではと心配していたところ、
いつも写真コンテストに素敵な写真を応募してくださっている
「しばけい」様から能登の猫たちの現状を知らせるお便りをいただきました。
幸い漁港で暮らしていた猫たちは無事だったとのこと。
被災地の猫たちの現状をお伝えするお手伝いができればと思い、
ここにご紹介させていただきます。
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津波が引いた際に木に引っかかった漂着物か(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
撮影場所の津波の高さは公表されていないそうですが、
周囲の市町村では2.5メートルの津波が観測されており
この漁港にも1~2m程度の津波が押し寄せたのではないかと思われます。
津波の影響で砂浜の砂が流出してしまい段差になっている(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
津波の影響か海側へ雑草が倒れている(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
ボランティアの皆様が作っていた猫たちの住処が
津波の到達地点より高い場所にあったため猫たちは難を逃れました。
しかし、漁港内は漁具や漂着物などが散乱。
猫たちの飲み水を入れていた容器も押し流されてしまったそうです。
陸揚げされていた船は傾き漁網が散乱(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
容器が流されてしまい地面に溜まった雨水を飲む猫(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
散乱した漁網のなかで(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
余震が続き、ご自身の日々の生活がままならない状況にあっても
ボランティアの皆様は猫たちのケアをしてくださっているとのこと。
猫たちは、ボランティアの皆様によって、その命をつないでいます。
本当に感謝の気持ちしかありません。
地震前に陸側にあったものが10メートル程度移動している(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
津波で運ばれてきたのか地面が泥まみれに…(写真提供:しばけい様 1/6撮影)
写真を拝見しただけでもその被害の大きさが分かります。
生きていてくれてよかった、と思わずにはいられません。
彼らは何が起こったのか分からず、とまどいの中にいると思います。
それでも、ボランティアの皆様の愛情を支えに懸命に生きています。
北陸地方は今からが冬本番、厳しい季節を迎えます。
人も動物も穏やかな生活を取り戻せますよう、
被災地の1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。