【祝辞】環境ジャーナリスト メリット・クリフトンさんより
奄美大島のノネコ管理計画は無意味です。
ノネコ600~1200頭と野良猫10000頭という数が推定通りなら、1年に300頭を殺処分にしたところで猫の頭数には目に見えた影響は全く出ません。
推定頭数が正しければ、1年で2,800頭から3,500頭の雌ネコに不妊手術をすればネコの数は一定で保たれるようになります。同数の雄ネコも去勢すれば、多くの雄ネコがずっと少ない数の雌ネコを追い求めることで生まれる鳴き声や排尿、喧嘩等の課題も防ぐことができるでしょう。
次の年になれば、不妊手術を受けた雌ネコは仔猫を養うために狩りをする必要がなくなりますから、ネコが狩りの対象とするあらゆる動物への捕食圧もそれに従って減少します。それに、通常の死因で猫は減っていきますから、捕食圧は減少を続けます。
ネコの数の推定が正確で、年間1万頭の不妊手術が可能ならば翌年以降も継続して70%以上の不妊手術実施率を維持する必要はあるものの、この問題は1年でほぼ解決できるでしょう。
This plan is nonsense. If “the estimated number of stray cats on the island is 5,000 to 10,000, and that of feral cats is 600 to 1,200,” killing only 300 per year would have no visible influence on the cat population at all.
If your population estimate is accurate, sterilizing from 2,800 to 3,500 females in one year should stabilize the numbers. Sterilizing an equal number of males will prevent the noise, urination issues, fighting, etc. that result from having large numbers of male cats pursuing a much smaller number of females. During the next year, as sterilized females no longer have to hunt enough to nurse litters, the predation pressure on whatever other species the cats hunt will drop proportionately. Then, as normal mortality reduces the cat population, predation pressure will continue to drop.
If your cat population estimates are accurate, and you have the capacity to capture and sterilize 10,000 cats per year, the whole problem should be resolved within a year, except for maintenance of the 70%-plus sterilization ratio.
ANIMALS24-7の編集者メリット・クリフトンは、
1968年から主に動物に関するニュースシリーズでジャーナリズムに身を捧げ、1990年からは環境ジャーナリスト協会の創立会員として活動。2010年、新たに発生した人畜共通感染症病原体に関する動物の行動学的ないし文化的側面の理解を深める寄稿が評価され、国際感染症学会が毎年インターネット上の優れた発生報告に送られるProMED-mail賞を受賞。過去には、1988年から92年まで雑誌「動物の課題」のニュース編集者、92年から2013年までは新聞「動物派」の編集者、そして99年から2013年までは動物関連の慈善団体に関する年次監視報告書の編集者を務めた。1995年、第一回の殺処分廃絶会議では基調講演を行った。
ベス・クリフトンはメリット・クリフトンの妻として、そしてソーシャルメディア編集者兼写真家として、初期の不振期にあったANIMALS24-7に加わった。べスの貢献で読者は瞬く間に倍になり、更に2年後には5倍にまで増加した。ベスは過去に騎馬警官隊員、動物管理職員、獣医看護師、また学校教員として働いた経験をANIMALS24-7で活かしている。