奄美ノラ猫推定生息数の根拠に対する回答が届きました。

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「世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!」

(公財)どうぶつ基金とNPO法人ゴールゼロが「奄美大島ねこ対策協議会」に提出した要請書に対する回答が届きました。(2019年1月21日)

要請書はこちら(PDF)

回答書はこちら(PDF)

2018年5月にどうぶつ基金理事長がノラ猫の推定頭数の算出根拠について、質問した際、奄美大島ねこ対策協議会の会長(奄美市環境対策課長)は
●「奄美市のノラ猫の推定頭数7000頭はメッシュ調査によって算出した」
と答えました。

しかしその後、複数の同課職員から「メッシュ調査などしていない。あれは飼い猫登録数の2,3倍ということで算出した。」という情報を得ました。

そこで今回、要請書を提出(2018年12月13日)した際、改めて質問したところ会長は虚偽答弁であったことを認めました。

そして実際には、
「ノラ猫の推定頭数は、市に登録している飼い猫の数の2~3倍ということで5000から7000と算出していた。しかも5年前の数値」
と答えました。この様子は多くの記者が見守り、テレビ局のカメラに録画、音声録音もされているものです。

インタビューを受ける奄美大島ねこ対策協議会会長

しかし今回の回答内容は、上記のどちらとも異なります。

今回の回答における奄美市の算定方法も名瀬のノラ猫密集地域の密度Cを奄美市全体に当てはめたという、きわめててずさんなデータであると思われます。現に奄美市5000~10000という数のノラ猫は見当たりません。ノラ猫の数はおそらく数分の一でしょう。

どうぶつ基金では、算定時の資料や、調査記録などの公開を求めます。

回答書から抜粋

どうぶつ基金の見解:ゼロ回答と現状の説明だけという内容です。どうぶつ基金の負担による無料の猫の不妊手術、さくら耳カット、ワクチン、ノミダニ駆除、マイクロチップ装着は、行政、譲渡希望者双方の負担軽減をはかり、譲渡機会を拡大することは殺処分の回避につながります。本件については引き続き要請します。

奄美市には科学的根拠のあるノラ猫の推定生息数調査を行ったうえでTNR計画の見直しを求めます。

また、

アマミノクロウサギの推定生息数2000-4800頭に至っては、驚くべきことに、15年前のデータが使用

されています。

環境省には、

マングース駆除によって激増したクロウサギの総生息数調査を行い最新の結果を基にした計画見直しを求めます。

このようにずさんな数値をもとに策定された猫3000頭の駆除計画はすでに始まっています。

猫の駆除殺処分3000頭は、このまま放っておけば10年も続くのです。

私たちは、引き続きユネスコの理念(多様性の尊重、非排他性)に反した「猫3000頭殺処分計画」の見直しを求めます。

どうぶつ基金理事長要請書を提出(2018年12月13日)

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「世界遺産を口実に、奄美や沖縄の猫を安易に殺処分しないでください!」

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