52_茨城県稲敷市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.52
申請日:2023年10月18日
申請/実施責任者:稲敷市 環境課
場所:茨城県稲敷市
居住者:当事者本人(49歳、女、工場勤務)、長男(25歳、無職)、次男(12歳、小学生)
居住環境:貸家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:25頭
手術日:11月7日
協力病院:茨城さくらねこクリニック
チケット発行数:15枚(子猫10頭を除く15頭で申請)
手術頭数:10頭(申請した15頭のうち、子猫5頭は手術前に譲渡されたため)
協働ボランティア:特定非営利活動法人ポチたま会

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 6年~7年ほど前に1頭の野良猫を拾い、その後も野良猫を拾って飼っていたが、不妊手術をしていなかったため頭数が増えた。
  2. 当事者の子どもの学校関係者から相談があり多頭飼育が発覚。
  3. 申請までに動物指導センターへ紹介などを行ったが、これ以上の頭数の増加を防止するため申請に至った。
  4. 総数25頭のうち、譲渡予定の子猫10頭は譲渡先で不妊手術の予定。残る15頭でチケットを申請し、うち子猫5頭は手術前に譲渡先が見つかり譲渡先で不妊手術の予定。チケットを使用した手術は成猫10頭であった。
  5. 手術済みの10頭は当事者が飼育を継続するが、里親探しを行い飼育頭数を減らしていく。
  6. トイレも設置され、飼育環境も改善されたことで猫のストレスが軽減された。
手術日オスメス耳カットのみ
11月7日55010
55010

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
手術日前日に全頭の捕獲ができなかったため、手術日当日の捕獲となりスケジュール的にタイトになってしまった。


どうぶつ基金スタッフコメント
子猫15頭が譲渡(譲渡予定)となったことで、現場の猫の総数は大きく減少しました。今後、現場に戻った10頭についても里親探しが行われます。適正飼養が維持できる頭数まで減らすことを目標に、引き続き、行政やボランティア団体の皆様にはサポートをしていただけたらと思います。
子どもの学校関係者からの相談が発覚のきっかけでしたが、やはり福祉関係者や学校関係者などとの連携が重要であるとあらためて感じました。多頭飼育崩壊やその予備軍をいち早く見つけていち早く対処する、そのためには官民連携はもちろん、行政内の横のつながりが求められます。実効性のある対応が可能な制度づくりがされることを望みます。


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