【視察レポート:アマゾン編】ナマケモノはペットではない
こんにちは、
どうぶつ基金理事長の佐上です。
写真は私がペルーのアマゾン流域のジャングルで撮った
ミツユビナマケモノの母子です。
ここで自由にのんびり穏やかに暮らしているナマケモノたちも
実は密猟の危険にさらされています。
密猟されたナマケモノはペットとして一生狭い部屋で暮らすことになります。
ナマケモノって?
ナマケモノはこうやって売買される。
ナマケモノはその愛くるしい外見から世界中の人気者です。
おっとりとして穏やかな性格のため密猟されやすく、
アマゾンのブラックマーケットで
闇市場で13ドル(約2000円)の値で売買され世界に輸出されます。
日本では80万円ほどの価格で心無い人たちに販売されます。
ナショナル ジオグラフィック/目撃、森のナマケモノが捕獲され闇市場へ参照
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/102500410/
ナマケモノをペットにしないで!
捕獲されたナマケモノたちはストレスで早死することも多く
ペットとして飼われることは不幸でしかありません。
野生動物を飼うことは、動物園のような広い飼育場所であっても
何の罪もないその命を人工的につくられた刑務所に閉じ込めて一生さらし者にすることです。
たとえ合法的に販売された野生動物であっても決して許されません。
ナマケモノを飼おうとする人が、ナマケモノにとって一番の脅威です!
販売文句は
「ウンチは10日に1回程度、手間いらずで飼いやすい、飼養許可不要」
といった言葉です。
ナマケモノの寿命は30~40年、この先死ぬまで無知で心無い人と、
狭い部屋で過ごすナマケモノのことを思うと胸が苦しくなります。
また日本には野生生物の専門獣医は非常に少なく病気やケガをしても大変です。
野生動物に触れることや、ペットとして飼うことは、犬や猫を飼うことと全く違います。
ナマケモノなどの野生動物をペットとして飼う芸能人たちも
自らの影響力について考えていただきたいと思います。
スポニチ 森泉
ナマケモノとの生活明かす「リビングでぶら下がってます」
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2015/04/18/kiji/K20150418010193210.html
壇蜜が飼育するナマケモノ愛を熱弁
「大好きなサウナのにおいと同じ」吸う様子まで再現
https://www.chunichi.co.jp/article/24859
観光地からSOS
ナマケモノはおとなしくてニコッと笑ったように見えることから、
客に抱きついて笑っているようなツーショット写真を撮らせる商売があります。
ナマケモノの顔はいつもうれしそうな笑い顔に見えるだけで、
実際は苦痛でしかありませんし、お互いに感染リスクがあります。
絶対にやめましょう。
newsphere「野生動物にとって大きな苦痛」自撮りをする前に知っておきたいアマゾンの論争
https://newsphere.jp/national/20180117-1/
※どうぶつ基金の理事が出張手術、講演、視察、取材等の出張をする場合の旅費、宿泊費等は
全額個人負担で賄われており財団からの支出はゼロです。
なお、どうぶつ基金の理事は完全無報酬でボランティアとして働いています。
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