オープン2日目の様子(8月16日)

この日は、初日に無事に手術を終えてさくらねことなった17頭の猫が次々と旅立っていきました。TNR活動では、猫たちは手術の後、元いた場所に戻します。

麻酔から醒めて獣医やスタッフに甘える猫もいました。

あまみのさくらねこ病院にやって来るのは野良猫や保護猫が多いですが、とても人に慣れていて甘えん坊の猫が多いのが印象的でした。

手術から一夜明け、お迎えを待つ猫と触れ合う山口院長

初日に猫を連れてきてくれた方々の中には、サマーキャンプで全国から子どもたちを受け入れている男性がいました。

この日は、キャンプに来ている子どもたちを連れてお迎えに来てくださいました。

病院が急ににぎやかになり、お迎えを待っている他の猫たちも、興味津々で覗き込む子どもたちとの交流を楽しんでいるようでした。

猫を迎えに来た男性(左から二番目)と、全国からキャンプに来ている子どもたち

そしてこの日は、新たに5頭の猫があまみのさくらねこ病院にやって来ました。

朝一番に来てくれたお父さんと娘さんは、この日連れてきた子猫のお母さん猫も捕まえて連れて来たいとおっしゃったので、捕獲器をお貸ししました。

あまみのさくらねこ病院では、地域の皆様が野良猫を捕まえて連れて来やすくするため、捕獲器を無料で貸し出しています。

足立獣医が捕獲器の使い方を説明し、猫を呼び寄せるために中に入れるおやつと一緒にお渡ししました。

猫を連れて来てくれた親子に捕獲器の使い方を説明する足立プロジェクトリーダー

この日最後にあまみのさくらねこ病院にやって来たのは、「あまみのねこひっこし応援団」プロジェクトのもとで、NPO法人ゴールゼロの斉藤獣医がノネコセンターから引き出したノネコです。

アマノくんの手術の準備をするNPO法人ゴールゼロの斉藤獣医(中央)と
足立プロジェクトリーダー(左)

斉藤獣医に「アマノくん」と名付けられたこの猫も、あまみのさくらねこ病院で手術を受け、さくらねこになりました。

斉藤獣医が東京に戻るまで、あまみのさくらねこ病院に滞在します。ノネコの場合、里親を見つけるまでの間に「馴化(じゅんか)」と呼ばれる人馴れのためのプロセスが必要なので、人の多い環境に置くのは効果的なのだそうです。

手術を終えて眠っているアマノくん

一部のスタッフは、猫が多いと言われる港のエリアに視察に出かけました。この日は全部で8匹ほどの猫を見つけることができましたが、確認できる限り、ほとんどの猫がさくらねこでした。どの猫も人に馴れているようで、自分から近づいてきて脚にすり寄って来る人懐っこい猫もいました。

このようにTNR活動の進んでいる地域もあるのだということが確認できました。

港のエリアで見かけた猫。右耳がV字カットされたさくらねこでした

アマノくんのようなノネコも、元々は人間が持ち込んだイエネコが野良となり繁殖し、食べ物を求めて森に入った猫たちです。

生態系を維持しつつ、殺処分という不幸な運命を辿る猫を出さずに済むように、どうぶつ基金はあまみのさくらねこ病院を開設しました。

手術後のアマノくん。この日はずっと眠っていました

奄美大島の皆様、そして支援者の皆様のご協力のもと、一頭でも多くの猫に不妊手術を施して、人と野生動物と猫が共存して行ける社会づくりに貢献していきたいと思います。

皆様の引き続きのご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

 

★現地ボランティアさんを随時募集しています!また、現地猫場情報もお寄せ下さい!!
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