ブライアン・メイとアナグマと奄美の猫3000頭殺処分反対と
こんにちは
どうぶつ基金理事長の佐上です。
どうぶつ基金では奄美大島の猫3000頭殺処分計画に反対しています。
これは
「科学的根拠に乏しい理由で、動物の命を無駄にしたくない。
非人道的だし、税金の無駄でもある。」
という理由からです。
実は、「クイーン」というイギリスの超有名ロックバンドのギタリスト、
ブライアン・メイさんが、同じ理由でアナグマの駆除殺処分に反対しています。
日本では、芸能人が政府の方針に批判的な発言や行動を起こすことが
タブー視されていますが、これは多かれ少なかれ世界中で共通するようです。
こんな息苦しい空気間の日本でも
「戦争反対を言えない空気」に危機感を表明し
「憲法9条は絶対に変えさせない」と宣言をした
吉永小百合さんや、
「共産党に入れます」と
TBSテレビで発言したビートたけしさんのような
芸能人もいます。
でも、ここまで大物になるまで言えなかったのかもしれませんね。
ビートルズよりもレコードを売ったクイーンのギタリストがどうして？
生きざまがロックしてロールしてるマエキタミヤコさんに聞きました。
ブライアンメイとアナグマ
ネコが好き。イヌが好き。
だから守りたい。
ケーキが好き。旅行が好き。お買い物が好き。
好きな人や友だちがいて
好きなものがたくさんあるこの社会。
だから守りたい。もっとよくしたい。
だから投票にも行く。
機会を見つけて提案もする。
環境も守りたい。
そうやって民主主義のこの社会は
どんどん良くなっていくはず。
なんだけど。
政治や投票が苦手、苦痛、という人も
まだまだ多いので世の中が良くなるスピードに、
ブレーキがかかってしまっています。
原因は、学校で政治への参加方法を
丁寧に教えていないから。
でも大丈夫。というか、仕方ない。
くさらず、みんなで補って参りましょう。
自分の意見を言うのって、楽しい。
わかってもらえたら、もっと嬉しい。
自分の意見を多少譲っても、
話し合いで合意できたら、さらに楽しい。
こんな体験を、もっと増やしたい。
子どものうちがいいけれど、
大人になってからでも、遅くない。
今週末は全国的に衆議院選挙だし。
ほかの人の成功体験の話を聞くだけでも、十分参考になります。
そんなとき、世界には、うってつけの実例がありました。
『ボヘミアン・ラプソディ』という映画にもなった「クイーン」というイギリスの
超有名ロックバンドのギタリスト、ブライアン・メイさんは、
人気ミュージシャンでありながら、
天文物理学の博士でもあり、野生生物保護活動家です。
9年前の2012年、英国議会は固有在来種で保護動物のアナグマに結核菌が発見され、
畜牛への伝染を防ぐため、アナグマの70%を実験駆除するという計画を承認発表しました。
これに反対を表明したのが、ブライアン・メイ博士。
アナグマの駆除と畜牛の結核感染に関係はないという調査結果をもとに、
アナグマの駆除殺処分ではなく
ワクチン注射を、と政策の変更を提案したのです。
「提案」するだけではなく、
「バジャー・バジャー・バジャー」
（バジャー：英語で「アナグマ」：https://youtu.be/EllYgcWmcAY ）
という曲を作ったり、
アナグマのお葬式デモの先頭に立って歩いたり、
アナグマの着ぐるみを着てアピールしたりと、
七面六臂の大活躍でした。
一昨年の2019年にも、グラストンベリー・フェスティバルの
主催者マイケル・イーヴィスとアナグマ論争になり、
来年のグラストンベリーフェスには出演しない、と発言していました。
科学的根拠に乏しい理由で、動物の命を無駄にしたくない。
非人道的だし、税金の無駄でもある。
ブライアン・メイ博士の主張は一貫していて、共感と尊敬を集めていました。
メディアも大きく取り上げました。
もう少し細かく説明すると、ブライアン・メイ博士は
アナグマのことだけを考えているわけではなく、
結核にかかる牛の苦しみもなるべく少なくなるようにと考え、
アナグマへのワクチン注射を提案しました。
過去にはキツネへの虐待行為を起こしたゴルファーに抗議したり、
かがり火を焚くガイ・フォークス・ナイトの期間に
ハリネズミを巻き込まないように注意喚起したりもしています。
このように、主張がある人のことを「プリンシプルのある人」と呼び、
尊敬する気風が日本でも遅ればせながら、始まっています。
ほっ。
衆議院選挙でも、
「＃わたしも投票します」と芸能人が投票を自発的に
呼びかける動画が話題になりました。
ここでも出ている芸能人の人たちのプリンシプルが注目を集めました。
ブライアン・メイ博士はさらに、
肉を食べないヴィーガン（Vegan）
と呼ばれる食生活スタイルに切り替えました。
ヴィーガンスニーカーと呼ばれる動物の皮を使わない運動靴が
お気に入りになったとも発信しています。
野生生物に対し無駄に苦しめたり
残酷なことを商品を通してもしないことを徹底する為、
口に入れるもの、身に付けるものに注意しているようです。
科学的ではない政策の犠牲になる動物をなるべく減らしたいと考える
ブライアン・メイ博士のことですから、
アマミノクロウサギの保護を口実に奄美大島で進められている
ネコ3,000頭の駆除計画のことも知ればきっと、計画は中止、
と言ってくれるのではないかと思っています。
でもわたしは、有名ミュージシャンじゃないし、
というそこのあなた。
もしあなたの周りに、
自分の意見を口にするのが怖い、という人がいたら
だれに投票するのが正解なのかわからないという人がいたら
（投票には正解も間違いもないから大丈夫。）
政治にくわしくない自分が投票したら
悪影響を与えちゃいそう、という人がいたら
（あなたが投票に行かないと組織票という名の不純な票に負けちゃう）
政治に口出しできるような自分じゃないし、選ぶのむずかしいし、
という人がいたら教えてあげてください。
プリンシプル（主義主張）は場数を踏んで育つ、ということを。
（以下は参考文献）
Queen Guitarist Brian May Praises Veganism On Instagram
Soybeans Save the World -大豆は世界を救う-「ベジーの勧め」
2019年8月2日
クイーンのギタリスト、
ブライアン・メイは自身のインスタで
ヴィーガンのメリットについて投稿している。
動物愛護活動家と自称するメイは
10ダウニングストリート(日本でいう首相官邸前通り)を行進し、
メイ英首相に対して動物の毛皮の輸入禁止法を強く訴えかけている事でも有名だが、
今回は彼の1600万人のフォロワーがいるインスタに
ヴィーガンシューズを投稿し話題となっている。
「サイコーにハマっているよ！
アンベルトとYATAY(Veganシューズブランド)が
こんな靴を提供してくれて感謝してるよ！
動物愛護活動家でいながらなぜ
動物の皮製品を使ったシューズを
履いているのかの言い訳にウンザリしていたんだよ。
ライブエイドチャリティーコンサート以来、
ナイキとアディダスのイメージが
僕に定着してしまって、その路線をくずさない為だと
理由づけしていたけど、もうそんな必要はないよ！
ヴィーガンシューズは昔はイマイチだったけど、
今や僕なんかオスカー受賞式にこれで出ちゃったもんね。
僕は最新のYATAY(ヤタイ)の
Veganシューズを使ってるんだけど、
エコだしなんてったって
履き心地もサイコーなんだ。
これで僕の肩にいる天使も
やっと気分がよくなった様だし。
もう何も説明がいらないよね。
サイコーにハマってるよ。
これでこの夏のQALツアーもカンペキさ。
みんなツアーで会おう！」
メイはnon-Veganの人たちに
Veganフードも進める活動も行なっている。
「Vegan食を選べば選ぶほど、この地球とここに暮らす動物たちや我々に投資している事になるんだ！
そして何か後ろめたさみたいなものが一切なくなるね！」
2020年にヴィーガンに。
https://www.facebook.com/groups/248335621934969/permalink/1964866920281822/
文責 マエキタミヤコ
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