【視察レポート:モロッコ編】動物は奴隷じゃない
こんにちは
どうぶつ基金事務局です。
「いきものが自由でしあわせ」、どうぶつ基金が目指す世界です。
動物もひとも、同じいきものです。
自分たち人間の福祉(しあわせ)を考えるように、動物の福祉も大切です。
ペットではなく家畜でも、人間が飼っている動物という意味では同じだから、
生きているあいだは幸せであるように、人間が考えなくてはなりません。
ぜひご一読ください。
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動物は奴隷じゃない
どうぶつ基金ちきゅう部が視察に訪れた「Jarjeer Mules」は、モロッコのマラケシュ郊外にあり、虐待され傷つけられたり餌や水を与えられず栄養失調になったロバ・ラバ・馬のシェルターです。
ここはスーザン・マチンとチャールズ・ハントム夫妻によって設立されました。
夫妻はイギリスの弁護士で、引退後にモロッコに移住してこの施設をつくりました。ここでは終生飼育と里親への譲渡が行われています。
その活動は動物だけではなく、地域全体へも利益をもたらすよう取り組んでいます。彼らの活動は、モロッコの社会におけるロバと馬の重要性を理解し、教育を通じて育成することで、ポジティブな変化をもたらすことを目指しています。
施設は保護したての動物・健康な動物・治療中の動物など、いくつかのエリアに分かれていますが、施設全体がイングリッシュガーデンのように美しく清潔に保たれ、スタッフは休むことなく愛情と使命感を持って働いていました。
モロッコでも馬・ロバ・ラバは、重要な役割を果たしています。
彼らは農業・運搬・観光などにおいてさまざまな用途で利用されています。
特に農業においては、耕作や収穫・運搬などで重要な存在です。
また、モロッコの文化や伝統にも深く結びついており、地域社会においても重要な存在とされています。しかし、過酷な労働環境や虐待によって苦しめられるロバは少なくありません。
さらにモロッコでは、7年間ほとんど雨が降っていないという深刻な干ばつが続いており、農家の収入は激減しています。耕作や収穫・運搬などの仕事がなくなったロバたちは、食うだけの働きがない「ごくつぶし」になります。
モロッコではロバたちを伴侶動物ではなく、道具や奴隷のように考えている人も少なくありません。そんな人たちは、役に立たなくなって餌と手間だけがかかる動物たちに情などはなく、捨てたり食用や漢方薬の材料として売り飛ばしたりします。
世界中で人間のために働かされるさまざまな動物がいますが、すべての動物は自分の意思で働いているのではなく、奴隷として労働を強いられているのです。
人間に利用される動物の実態はどれも悲惨で、特に利用価値がなくなった動物(飼養を続けることで赤字になる動物)の末路は残酷です。
忘れてはならないのが、日本でも多くの動物が働かされ、用済みになれば残酷に殺される運命にあることです。
水族館・動物園・競馬・サーカス・ふれあい動物園・野生動物との記念撮影など、あらゆる動物の強制労働に対して反対の意思を示すためにも関わらない(お金を使わない)ことが大事です。
- 行かない 動物を見世物にしている場所
- 博打をしない 合法非合法を問わず競馬・闘犬・闘鶏など動物で博打をしない
- 触れない ふれあい動物園や観光地で野生動物と写真を撮ったりしない
どうぶつ基金はいかなる動物の労働、動物を使った実験にも反対しています。
<最近のニュースからピックアップ>
炎天下での重労働に馬も倒れた…観光客向け馬車は動物虐待?文化?
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(2023年7月1日 BBC NEWS JAPAN)
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(2021年4月21日 弁護士ドットコムニュース)
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