千葉県白子町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑩2回目
申請No.10
申請日:2020年6月24日
申請/実施責任者:白子町 環境課
場所:千葉県長生郡白子町
居住者: 当事者本人(65歳、女、無職)、子(26歳、男、アルバイト)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:65頭
手術日:7月19日
協力病院:ふー動物病院(袖ヶ浦)
チケット発行数:10枚(1回目の支援後に残った未手術の猫は14頭だが、子猫4頭は栄養状態が悪く手術不可のため10頭分を申請)
手術頭数:9頭(1頭が捕獲できず)
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
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- 1回目の支援後に猫の総数が65頭であったことが判明し、14頭が未手術で残ってしまった。そのうち手術不可である子猫4頭を除いた成猫10頭について2回目の申請となった。
※白子町1回目レポートはこちら。 - 支援1回目で手術をした25頭は屋内飼養していたが、当事者の不注意により全頭逃してしまった。現在は、当事者宅周辺で自由に生活している状態。
- 屋内飼養がきちんとできるようにドアの補強をし、当事者に多頭飼育崩壊の事の重大さを理解させるために何度も説明をしたが状況は変わらず。
- 今回の支援で対象となった成猫10頭のうち、1頭は捕獲できず未手術となってしまった。
- 手術済みの猫はいったん当事者の元へ戻すが、逃がしてしまうなど屋内での適切な飼育ができないため、ボランティアが順に保護して里親を探していく。
- 2回目の支援後、当事者が自宅周囲にいた約10頭の猫を「自分の猫だ」と言い出したが、行政が適切な医療を受けさせる必要性や医療費について説明したところ「自分の猫ではない」と所有権を放棄。
- 当事者の所有権放棄により飼い主不明猫となった猫については、今後、行政枠チケットの使用に切り替えてTNRの取り組みが継続される。
- 1回目の支援後に猫の総数が65頭であったことが判明し、14頭が未手術で残ってしまった。そのうち手術不可である子猫4頭を除いた成猫10頭について2回目の申請となった。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
7月19日 | 4 | 5 | 0 | 9 |
計 | 4 | 5 | 0 | 9 |
【現場写真(支援前)】
【現場写真(支援後)】
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
自己評価点は65点。屋内飼養に失敗して振り出しに戻ってしまい、小学校のグラウンドへの糞尿被害が解決できていない。
どうぶつ基金スタッフコメント
1回目の支援で未手術の猫が残ってしまったことによる継続支援でした。当事者は1回目の支援を受けてなお、多頭飼育崩壊を起こしたことの重大性が理解できていません。飼育環境も改善されないことから、猫たちは順次ボランティア団体のgoens様が保護し、里親を探す予定とのこと。当事者は今回の件について反省もないようです。適正な飼育ができず猫の健康状態も危ぶまれることや、近隣への糞尿被害が止まらないことなどを考えれば、現場に猫を残さず保護するという選択にならざるを得ません。
今回の多頭飼育問題では行政もご苦労されたことと思います。しかし、白子町の猫問題は解決に向けてスタートを切ったばかり。当事者が飼育放棄した未手術の猫はもちろん、周辺に猫が多数捨てられている可能性もあり、今後は行政枠を活用して解決に取り組むとのことです。
現場 | オス | メス | 性別不明 | 耳カットのみ | 合計 |