沖縄でも広がるさくらねこ

さくらねこTNRのその後をレポートをすることになった”はち”と申します。
どうぞよろしくお願いします。

わたし自身も5匹の保護猫と暮らし、ボランティアでさくらねこTNR活動を行なっています。

今回はどうぶつ基金の支援を受けて、苦情が多い地域でTNR活動を個人で行っているボランティアさんからお話を伺いました。

野良猫に関わる苦情が激減!住民も住みやすい地域へ変わる

はち 「この地域でTNRをはじめたきっかけを教えてもらえますか?」

Tさん「私がこの地域でTNRをはじめたのは今から8年前にさかのぼります。」

ー職場がある那覇市内某所ー

Tさん「駐車場から職場への通勤道に野良猫がいっぱい、さらに仔猫もいっぱいで…この現状をどうにかしないといけないと考えはじめました。インターネットで調べてみると、不妊去勢手術をして増やさないという対策を知り、最初は自費でTNRをはじめました。子猫は保護して地元で里親探しもしていましたが、一人ではキリがない状況が何年も続いていました。」

はち 「沖縄県内は、どこも街中に野良猫が溢れている現状です。個人で続けるには経済的にも精神的にも厳しくなります。」

どうぶつ基金の無料不妊去勢手術のチケットを知る

Tさん「2年前、うるま市でどうぶつ基金さんの一斉TNRが行われることを知り、協働している琉球わんにゃんゆいまーるさんに、話を聞きたいこともありボランティアで参加しました。」

2017年11月に沖縄県うるま市で実施された一斉TNR

多くのボランティアさんの参加。官民共同で329匹のさくらねこが誕生

Tさん「一斉TNRに参加するまではどうぶつ基金さんのチケットがあることも知らず、この時に一般市民が使える個人枠のチケットについて教えてもらいました。これ以降はどうぶつ基金の一般枠のチケットを使用して、TNRを続けていました。」

はち 「今まで自費でやっていたTNRが無料でできるようになったのは、経済的な負担も軽くなりやりやすくなりますよね。一人でやっているなか、餌やりさんとの出会いがあったんですよね?」

Tさん「TNRをしている最中に『何をしてるの?』と声をかけてきた方がいて、お話すると住民の餌やりさんでした。TNRについて説明をし餌やりさんにマナーを守って頂けるようにとお願いしました。放置エサの片付けや糞掃除など、餌やりさんと一緒に苦情を減らす努力もし、住民にご理解を得るように努力をしました。」

はち 「Tさんとの出会いで、餌やりさんとの一緒に地域の環境もよくしていこうと頑張りましたね。」

Tさん「でも、それでも苦情がおさまらない方がいらっしゃり、苦情の対応に困っていました。琉球わんにゃんゆいまーるさんに相談と協力のお願いをし、ゆいまーるさんには苦情主の対応や、自治会への協力要請などの部分で関わってもらいました。それから、昨年12月にまとまったTNRをゆいまーるさんと一緒に行うことになりました。」

はち 「猫が嫌いな人や苦情を受けるのは個人ボランティアさんには辛いことです。慣れている私達でも辛いので、できる人とできない人がいると思います。」

ボランティアさん、住民とともに連日遅くまで捕獲

住民の意識が変わりはじめる

Tさん「それまで私が一人でやっている時は、クレームもたくさんありましたが、このTNRをやった後から、住民の意識が少しずつ変わってきました。苦情を言っていた人が要らないタオルを持ってきてくれたり、住民の方からペットシーツや寄付もいただきました。とても驚いたことが自主的に糞掃除をする人も出てきたことです。『私も見つけてたら拾っているよ』と声をかけてくれます。鳴き声も少なくなった、仔猫も見なくなったなど、困っていた人からもありがとうねと、お礼も言ってくださるようになりました。」

はち 「Tさんとの一生懸命な姿勢が住民に伝わりましたね。現在も継続して手術をしていますか?」

Tさん「ほとんどの猫がさくらねこになっていますが、それでも捕獲漏れの猫がいるため、TNRを続けています。住民にあった時は声掛けをして、耳先がV字カットの猫は一代限りの命ですとさくらねこの説明もしています。」

一歩ずつ人もねこも暮らしやすい地域へ

Tさん「猫が嫌いな人は嫌いですが、ある程度お話をしたら、ご理解いただけることも多くなっています。餌やりさんもTNRを機に近隣住人との関係がよくなったそうです。苦情も収まり、新しい協力者もでてきました。本当にやっていてよかったと思います。ありがとうございました。」

はちまとめ

まずはTNRを先行して、後から苦情などの対応をし、成功した地域といえます。

ボランティアさんの一生懸命な姿勢は餌やりさん、住民のみなさんにも伝わりました。私達も関わることで、事前周知チラシを地域全世帯にポスティングもし、対策がされていると広く周知され、住民に安心感も与えたことも苦情が減った要因の1つかもしれません。

しかし、何よりもボランティアさんの熱い想いと姿勢が人の意識を変えたと感じます。

現在のこちらの地域のさくらねこに会ってきました。警戒心が強く、程よい距離感でした。

猫が嫌われないように地域の人の理解が必要で、みんなで一緒に考えることが大切です。

 

〈取材協力〉個人ボランティア Tさん

 

 

今年もさくらねこ無料不妊手術のチケット申請が、
昨年を上回る勢いで来ています。

このペースでは、昨年同様通年でのチケット発行が
困難になることが予想されます。

更なるお願いで大変恐縮ですが、
皆様のご支援をどうぞよろしくお願いします。

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再度のご案内となりました場合は失礼をご容赦ください。

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