埼玉県飯能市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㉑
申請No.21
申請日:2019年12月20日
申請/実施責任者:飯能市役所
場所:埼玉県飯能市
居住者:当事者(71歳、女)、母(90歳)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護受給の有無:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:22頭
手術日:1月10日、11日、19日
協力病院:おおにし動物病院
チケット発行数:30枚
手術頭数:22頭(捕獲時に当事者が飼育している猫の総数は22頭と発覚)
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
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- 血縁者が飼っていた猫2頭を預かったのがきっかけでそのまま自身が飼うこととなった。
- 当初の2頭に不妊手術をしなかったことから急激に増えてしまい手に負えなくなった。
- 民生委員が社会福祉協議会に相談して発覚した。
- 個人のボランティア4名に相談。猫の捕獲・運搬作業を実施するスケジュールの打ち合わせを実施。
- ボランティアによる手術の為の捕獲・運搬といった具体的な対応が始まると糞害等の被害に困る近隣住民の方の態度が少しずつ軟化していくのを感じた。
- 手術した22頭のうち4頭は今回、捕獲・運搬などの対応をしてくれたボランティアが保護してくれた。
- 一度に多くの頭数は保護できない為、しばらくの間は当事者が自宅で飼育するが、今後も段階的にボランティアの方による保護・譲渡を進め適正に飼育できる頭数にしていく予定。
- 猫の総数30頭で申請頂くも野良猫も混ざっていたため、捕獲時に当事者が飼育している猫の総数は22頭と発覚。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
1月10日 | 9 | 10 | 0 | 19 |
1月11日 | 1 | 1 | 0 | 2 |
1月19日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
【現場写真(支援前)】
【現場写真(支援後)】
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・チケットを交付してくださいましたどうぶつ基金様には大変感謝しております。
・本案件につきましては、初期の段階で高齢者世帯である当事者との交渉に相当な期間を要し、周りの住民の苦情がヒートアップするなど、初期対応が上手くいきませんでした。
・また、当該猫は手術が完了するまで放し飼いの状態であったため、当事者及び市役所においても猫の正確な頭数の把握が十分に把握できず、チケットを余らせてしまいました。申し訳ありませんでした。
・どうぶつ基金様、ボランティアの皆様のおかげで結果的に全頭に手術が完了し心から御礼申し上げます。ありがとうございました。
どうぶつ基金スタッフコメント
多頭飼育の当事者との交渉に時間がかかるケースは少なくありません。今回は、行政およびボランティアの方々が粘り強く交渉したことで、全頭に不妊手術をすることができました。ボランティアだけではなく行政もともに今後の見守りを続けていただくことで、近隣の方の感情もさらに和らぎ、猫たちの幸せにつながっていくと考えます。
現場 | オス | メス | 性別不明 | 耳カットのみ | 合計 |