群馬県富岡市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)③

申請No.3
申請日:2020年3月27日
申請/実施責任者:富岡市役所 環境課
場所:群馬県富岡市
居住者: 当事者本人(37歳、男)、配偶者(47歳、女)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:51頭
手術日:4月24日、25日
協力病院:ふー動物病院(群馬分院)
チケット発行数:45枚(申請時、6頭は既に手術済みと確認)
手術頭数:42頭(チケット発行後に未手術の猫は42頭と当事者に確認。3枚のチケットは使用せず。)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 5年前、妻の実家で野良猫が子どもを産んでしまい、捨てて欲しいと言われたが可哀想で捨てられずアパートで4頭飼うことになった。
    2. その半年後、アパートの敷地内に2頭の猫が捨てられており、それも可哀想で飼い始めた。
    3. はじめは、不妊・去勢手術を6頭全てするつもりだったが、動物病院での1頭の手術代が高く、生活も大変だったため1頭ずつしかできなかった。
    4. 時間が経過している間にどんどん生まれて手術が追い付かなくなり、現在の状態になってしまった。少しずつ手術をしているが増え続けている。
    5. 昨年までアパートで生活していたが、猫の数が多くなってアパートでの生活が大変になったことから古い住宅を購入し、昨年9月に現在の場所へ引っ越ししてきた。
    6. 道向かいの住人より、盛りの猫の声がうるさく書道が手につかないとの苦情があり、訪問したのがきっかけで発覚した。
    7. NPO法人群馬わんにゃんネットワークと連携を取り、円滑に業務を行うことができた。
    8. 手術後は臭いもなくなり、猫が病気になる回数も減少した。
    9. 当事者宅で全頭室内外の飼育を続ける。
    10. 当初、猫の総数51頭に対し6頭は既に手術済みと確認していたが、チケット発行後に当事者から手術していない頭数は42頭と聞き、3枚のチケットは未使用となった。
手術日 オス メス 耳カットのみ
4月24日 21 11 0 32
4月25日 0 10 0 10
21 21 0 42

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・対象となる猫について、手術を行うことができた。


どうぶつ基金スタッフコメント
「可哀想で猫が捨てられなかった」と4頭から始まり5年後には51頭に…。
猫を複数頭で飼育する場合、不妊手術を後回しにすると必ずこのような結果になります。当事者は自力で少しずつ不妊手術を進めていたようですが、猫の繁殖スピードは早く、数が増え始めてからでは焼け石に水でしょう。多頭飼育においても、TNRと同じく「すぐに全部やる」ことが大切なのです。
今回のように多頭飼育崩壊が近隣からの苦情で発覚するケースは少なくありません。この事例では、行政がその声を拾い上げてボランティア団体と協働し、解決につなげることができました。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計