15_群馬県藤岡市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.15
申請日:2021年6月25日
申請/実施責任者:藤岡市 環境課
場所:群馬県藤岡市
居住者: 当事者本人(71歳、スナック経営)、娘(45歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:18頭
手術日:7月9日、10日
協力病院:ふー動物病院 群馬分院
チケット発行数:18枚
手術頭数:18頭

申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)

  1. 数年前より周辺にいる可哀想な野良猫を引き取っており、当初は1頭のみであった。
  2. 当事者の経営するスナックは新型コロナウイルス感染症の影響で経営状況が芳しくなく、また娘が病気を患っていることから満足に働けず障害年金に頼っている。不妊手術を行おうと考えたことはあるが、経済的な理由で手術できず増え続けてしまった。
  3. 当事者本人が市の環境課に相談したことから発覚。このまま放置するとさらに猫が増える恐れがあるため、多頭飼育の状態を解消したく申請に至った。
  4. 手術後は、無秩序に置かれていた餌や水飲みの皿を整理して寝床を整備するなど衛生的な環境を整え、猫の健康状態も改善したと思われる。
  5. 当事者はこのまま同じ場所に住み続け、猫は全頭現場に戻して当事者が継続飼養していく。
手術日 オス メス 耳カットのみ
7月9日 4 13 0 17
7月10日 1 0 0 1
13 5 0 18

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
予定していた猫全頭を手術することができた。


どうぶつ基金スタッフコメント
現場確認や状況聴取、飼い主に対するアドバイス等を市と地元ボランティア団体で協力して行い、市は救済支援事業の調整、地元ボランティア団体は捕獲等のサポートと、役割分担が明確で協力体制がしっかりしていたのでしょう。6/25の申請から7/10の手術完了まで非常にスムーズに進んだ印象です。
環境省の多頭飼育対策ガイドラインにもある「官民を超えた連携の重要性」がよく分かる事例であり、他の行政にも参考にしていただきたい事例の1つです。


 
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