名護市(行政枠)
名護市からの申請を受け、どうぶつ基金による無料出張手術を実施しました。
飼い主のいない猫に不妊手術を施し、繁殖を防止することで、飼い主のいない猫の問題の解決や殺処分のゼロをめざす「TNR先行型地域猫活動(さくらねこTNR)」を官民協働で実施しました。
主催:公益財団法人どうぶつ基金
共催:名護市
協力:琉球わんにゃんゆいまーる
期間:11月30日~12月2日(手術日)
【執刀医】
山口獣医師長 稲葉獣医師
【処置内容】
避妊手術、去勢手術、耳先のV字カット(さくら耳)、3種混合ワクチン、ノミ・ダニ・回虫の駆除(レボリューション)、負傷治療。
【手術数】
日にち | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
11月30日 | 9 | 12 | 0 | 21 |
12月1日 | 45 | 34 | 1 | 80 |
12月2日 | 18 | 18 | 0 | 36 |
合計 | 72 | 64 | 1 | 137 |
手術前に行政職員、どうぶつ基金スタッフ、獣医師、ボランティア、全体でミーティングを行います。
気を引き締めてから手術に臨みます。
手術会場の様子。ビニールシートを張り衛生管理に気をつけています。
順番に麻酔をかけ、抗生剤、ノミダニ回虫の駆除(レボリューション)や、ワクチンを全頭に実施します。
RBC琉球放送局の取材を受けました。
事業の意義や、必要性についてどうぶつ基金佐上理事長が説明しました。
猫の保護部屋。ボランティアさんがこまめに体調管理をしています。
手術が終わった翌日に猫をリターンします。名護市の車でリターン場所へ運ばれてきたさくら猫たち。
協働ボランティアさんの車に貼られている通行許可証。行政と協働することで、TNRはスムーズに遂行できます。
雨上がりのリターンの様子。元気に走っていく「さくらねこ」たち。
手術に適さない子猫はボランティアさんによって里親さんに譲渡されます。
名護市長を協力団体の琉球わんにゃんゆいまーるの方々と表敬訪問しました。
さくらねこTNRの必要性を理解していただき、継続的なTNRの実施を約束していただきました。
琉球わんにゃんゆいまーるさんからは、多くの方に「さくらねこTNR」を知ってもらえるように、子どもからお年寄りまで手に取る市政だよりなどへの掲載といった広報活動への協力が要請されました。
名護市 稲嶺進市長、名護市の殺処分ゼロに向け、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
猫は一度の出産で5~7匹の子猫を産み1年に3回出産することができます。生まれた子猫は6か月たつと妊娠が可能な年齢になり孫猫を産みます。つまり1匹の母猫から一年で50~70匹の子猫や孫猫が産まれます。このようにして生まれた猫の多くは保健所に持ち込まれ1年間で約10万頭の小さな命が殺処分されました。
あまりにも悲しいこの現実をなくし殺処分ゼロにしたいという思いから、どうぶつ基金ではさくらねこ不妊手術を無料で行っています。皆様の温かい支援のおかげで26年度は約8000匹のさくらねこ無料不妊手術を行うことが出来て、生まれてすぐに殺処分される多くの命の不幸な出来事を未然に防ぐことが出来ました。
それでもまだまだ10万匹もの小さな命が殺処分されています。どうぶつ基金は殺処分ゼロに本気です。そのためにこれからも殺処分ゼロ実現の日までひたすらさくらねこTNRをおこないます。ノラ猫の不妊手術で殺処分ゼロを実現するには、
1、 速攻 スグやる
2、 徹底 全部やる
3、 継続 続ける
この3つがが重要です。猫の繁殖能力の強さから考えても、この3つの1つでもおろそかになるとうまくいかないのです。今も4分に1頭、また小さな命が殺されています。
2020年までに殺処分ゼロを実現するためには、もっと多くのさくらねこTNR無料不妊手術が必要で、そして続けることが重要です。残念ながら今の私たちはまだ力不足です。あなたの温かいご支援をお願いします。
https://www.doubutukikin.or.jp/contribution/