男木島(第一回)
男木島から、どうぶつ基金さくらねこ無料不妊手術事業の申請を受け、男木島コミュニティ協議会とNPO法人BONにゃん、の協力の元、香川県高松市男木島にてどうぶつ基金による出張手術を実施しました。
男木島(香川県)は、人口180人、猫約200頭、瀬戸内の猫島として全国的に有名ですが、猫が増えすぎて糞尿や鳴き声で島民は困惑し、猫の健康状態も悪く観光客からは猫を心配する声も多数寄せられている現状です。
主 催:公益財団法人どうぶつ基金(兵庫県)
協 働:男木島コミュニティ協議会 ・ NPO法人BONにゃん(香川県)
期 間:平成28年6月1日~2日(手術日)
会 場:男木島 旧保育園
執刀医(3名):山口獣医師長・稲葉獣医師・後藤獣医師
ボランティア参加獣医師(3名):高尾獣医師・小松獣医師・原田獣医師
処置内容:避妊手術、去勢手術、耳先のV字カット(さくら耳)、3種混合ワクチン、ノミ・ダニ・回虫の駆除(レボリューション)、負傷治療。
上記の手術を受けた猫の他に、生後間もなく手術ができなかった子猫が14頭いた。
うち、7頭は島で、手術を受けられる大きさまで見守り、時期が来たら不妊手術を行う。
手術を受けた9頭の若い猫と、手術を受けられなかった7頭の子猫、計16頭は、BONにゃんが引き取り、里親探しを行っている。
5月30日から、男木島コミュニティ協議会の木場会長とBONにゃんさんで捕獲が始まりました。
6月1日の12時40分にどうぶつ基金の獣医師団は男木島入り。多くの報道陣が取材に来ていました。
手術前に朝礼を行います。
午後13時半、手術が始まりました。
安定剤、麻酔、抗生剤、抗生物質、ワクチン、ノミダニ駆除薬を投与していきます。
毛刈り、さくら耳カットをします。
どうぶつ基金の協力病院である北摂TNRサポートのらねこさんの手術室から安田動物看護士さんがボランティア参加してくださいました。
不妊手術。怪我をしている場合は、怪我の治療もします。
どうぶつ基金の協力病院である天神橋バンビの森動物病院の後藤院長がボランティア参加してくださいました。
手術後は、補液、耳掃除、目薬、傷口の消毒といった術後ケアをします。
手稲にケアをするBONにゃんの皆さん。
猫が手術を受けている間に、ケージを洗浄します。
黒い布をかぶっているのが、手術待ちの猫。
布が取られ、寝ているのが手術を終えた”さくらねこ”です。
急こう配の坂が多い男木島では、農作業用の小型特殊自動車が活躍します。
なれた手つきで運転する木場会長。リターンする”さくらねこ”たちを運んでいます。
リターンの様子
元の場所にもどり、のんびりする”さくらねこ”
海辺で潮風にあたる”さくらねこ”
今回の出張手術時に捕獲しきれなかった猫や、産まれて間もない子猫は、男木島コミュニティ協議会、BONにゃん、どうぶつ基金の協力の元、継続してTNRを実施していきます。
「世界一、猫と人にやさしい島、男木島」に大きく一歩近づきました。
ぜひ、さくらねこに会いに男木島を訪れてみてください。
男木島ごとさくらねこTNRプロジェクト実施報告書が完成しました。
下記をクリックすると内容を詳しく見ることができます。