中野区多頭飼育救済支援レポート(行政枠)④

申請No.4
申請日:2018年7月5日
申請/実施責任者:中野区保健所
場所:東京都中野区
居住者: 当事者本人(80歳、男、仕事有)
居住環境:持ち家/アパート
生活保護の受給状況:受給していない
協力ボランティア:南中野地域ねこの会
多頭飼育現場の猫の総数:25頭(内7頭が不妊手術済み)
手術日:10月22日
協力病院:mocoどうぶつ病院
チケット発行数:18枚
手術実施頭数:18頭

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 2~3年前に飼い主のいない猫のエサやりをしていたところ、地域住民から「そんなに好きなら持って帰ってくれ」と言われ飼い始めた。
    2. 3頭引き取った猫の一部に対して不妊・去勢を行っていたが手術をしなかった猫が繁殖を繰り返した。
    3. 当事者は自宅から逃げ出した猫を捕獲するために中野区保健所を訪れた。
    4. 保健所の紹介したボランティアが捕獲のために当事者宅を訪問したところ多頭飼育であることが判明。
    5. 給餌やトイレの管理はある程度はでできているものの、現場の部屋は不衛生な状態となっている。マンションから逃げ出した猫がおり、近隣への糞尿等の被害も懸念される。現状を放置するとさらに頭数が増えてしまい飼いきれなくなった猫が戸外に放されるような事態も起こり得る。早急な対応が必要であるが、当事者は無年金で収入も少ないため手術費用も捻出できない状態。2~3年経過した現在は25頭の猫を飼育しており、そのうち未手術の猫は18頭いる。
    6. 手術の際、下痢症状の猫について治療を行う等の対応をした。
    7. 25頭いた猫のうち6頭を譲渡し、里親探しについては多くの実績がある南中野地域ねこの会が行った。残った猫は19頭で当事者が引き続き飼育している。
手術日 オス メス 耳カットのみ
10月22日 7 8 3 18
7 8 3 18

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・多頭飼育崩壊していたが、家の中は比較的綺麗である。
・マイナス点は、当事者と連絡が取りにくい状況が続いたこと。


どうぶつ基金スタッフコメント

3頭から始まった猫の飼育。2~3年で25頭に増えてしまった。猫の繁殖力はすさまじくすぐに飼い主の手に負えない数になってしまう。行政、地元愛護団体との協働は必須である。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計