名護市多頭飼育救済支援レポート(団体枠)⑥

申請No.6
申請日:2018年8月18日
申請/実施責任者:琉球わんにゃんゆいまーる
場所:沖縄県名護市
居住者: 当事者本人(78歳、女、無職)、配偶者(76歳、男、パートタイム勤務)
居住環境:借家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:53頭
手術日:9月19日~ 10月31日
チケット発行数:37枚
協力病院:みやざわ動物病院
手術頭数:33頭

※母猫1頭、子猫15頭は保護し譲渡(子猫15頭のうち2頭は入院治療をしたが死亡)
※チケット申請は37枚だったが、申請から手術日までの間に4頭が妊娠していたため、琉球わんにゃんゆいまーるが実費で手術

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 近所の子どもが子猫を連れてきて飼いだしたのがきっかけ。
  2. 避妊手術をしていなかった為10頭以上に増え、近所からの苦情により現在の場所に引越しをした。
  3. 10年程度で約12頭を飼っていたが1頭ずつ不妊手術を施すもここ1~2年の間で本人の保護や近隣から捨てられた猫が新たに増え不妊手術が追い付かなくなり現在の状況に至る。
  4. テレビで動物たちの病院の活動を知り、当事者が何かあった場合も考え引き取ってもらえないか相談した。
  5. いろんなところに連絡し紹介され、たどり着いたのがわんにゃんゆいまーるだった。
  6. 未手術の猫が多く子猫が15頭いた為まずは子猫の保護、全頭の手術、その後で慣れている猫
    若い猫を保護して譲渡し適正飼育できるぐらいまで頭数を減らそうとなった。
  7. 当事者の自宅とは別に平屋を借り母屋と小屋に53頭を飼育。物やゴミも多くごみ屋敷化していた。
  8. 53頭のうち子猫15頭母猫1頭は未手術のまま保護。
    手術できる猫は手術してから譲渡しその後どうぶつ基金のチケットで全頭手術。
  9. 今後は年配猫、触れない等の理由で残す猫27頭以外の8頭を保護し譲渡する予定。
    2頭を保護、譲渡し、現在残っている猫は35頭
  10. 27頭まで減らしたら自宅に5頭と平屋の一軒家を仕切りで3つに分け猫をフリーにする。
  11. ケージを置けるくらいまで片付け、触れる猫は相性がいいグループごとに順番に出すようにしている。

 

手術日 オス メス 耳カットのみ
9月19日 4 3 1 8
9月25日 1 3 4 8
9月27日 3 1 3 7
9月29日 1 0 0 1
10月15日 2 1 0 3
10月25日 0 0 1 1
10月29日 2 1 0 3
10月31日 0 2 0 2
13 11 9 33

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
  

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・掃除とはじめの保護はスムーズだったように思います。
・今後は、行政との連携が取れるようにしていきたいと思います。


どうぶつ基金スタッフコメント

今回のケースは、民間団体のみで多頭飼育救済に当たっている。53頭の猫も自宅で繁殖をした猫ばかりだけでなく、保護猫もいることから、行政の協力は不可欠な事案と考える。当該者への適正飼養の指導はもちろんのこと、動物飼養に関するガイドラインを整備し啓蒙していく必要性を感じる。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計