福津市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑩

申請No.10
申請日:2018年9月7日
申請/実施責任者:福津市うみがめ課清掃対策係
場所:福岡県福津市
居住者:当事者本人(65歳、女)、息子(40歳)
居住環境:借家/2階建ての戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:32頭
手術日:10月31日、11月3日、11月23日、12月27日
チケット発行数:50枚
協力病院:さくらねこ動物病院
手術頭数:30頭

※32頭中2頭が未手術(子猫1頭メス:手術月齢に達していないため、成猫1頭メス:捕獲できなかったため)

※手術の際にメス猫(16頭)に使用した抗生剤費用は飼い主が負担した

※チケット発行枚数と手術頭数に差異があるが、チケット申請時に猫の総数が把握できていなかったために多めに申請をした

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. もらってきた1頭の猫がメス猫を連れて来てしまい増えていった。
    2. 当事者宅近隣住民からにおいや鳴き声について行政に相談があったことから、当事者から話を伺い、増加を防ぐ対策や増えてしまった猫の飼育が困難であると相談を受けた。
    3. しかし収入が少ないため猫が多すぎて手術が難しい。
    4. 飼い主も費用負担が出来ないため、不妊手術以外に医療費や保護費がかかることは実施できない。
    5. 猫の数が多いため飼えず、手術を終えた猫の引き取り先を探してくれるボランティアがいればお願いしたい。
    6. 今後当事者は同じところに住み続ける。手術後は問題となっていたにおいも軽減された。
    7. 手術後の猫は飼い主が継続して飼育している。
手術日 オス メス 耳カットのみ
10月31日 0 3 0 3
11月3日 5 8 0 13
11月23日 9 4 0 13
12月27日 0 1 0 1
14 16 0 30

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・全頭手術を終えることができなかった。
・今後飼い主の自己負担により残り2頭の不妊手術を実施する予定だが現段階では手術費の為の金銭的な余裕がないため今すぐには実施できないようだ。


どうぶつ基金スタッフコメント

今回の案件は、行政に寄せられた近隣住民の相談から多頭飼育が発覚、飼い主も増えすぎた猫に困りながらも、金銭的な面から手術をすることが出来なかった。行政側からのアプローチにより手術することが出来き、繁殖をコントロールすることに成果を上げた事例と思う。

しかしながら、捕まらず1頭の成猫は未手術(捕獲、病院までの運搬は飼い主が行った)、手術月齢に達していなかった子猫を含めて2頭が未手術という結果になった。事前の捕獲から手術までの計画をもっと詳細に練るべきであったと感じる。

今後は適正飼育に努め、未手術猫の早期手術を実施してもらいたい。


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計