前橋市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑫

申請No.12
申請日:2018年12月4日
申請/実施責任者:前橋市保健所衛生検査課
場所:群馬県前橋市
居住者:60代姉妹二人暮らし(姉、無職)、(妹、職あり)
居住環境:持ち家/2階建ての戸建て(生活に使っていない部屋に猫トイレを置いていた。)
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:16頭
手術日:1月11日
チケット発行数:16枚(1頭すでに手術済みだった為1枚使用せず)
協力病院:ふー動物病院(群馬分院)
手術頭数:15頭

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. ずいぶん前に近所で拾ってきた猫が繁殖してしまった。
    2. 詳しい時期は覚えていないが少なくとも保健所で探知した3年前よりも前に飼い始めていたものと思われる。
    3. 近隣住民からの苦情がきっかけで把握した。
    4. 当時から不妊去勢手術についての助言・指導を行っていたが改善されず、その後しばらく音沙汰がなかったが再び近隣住民から議員を通じて苦情申し立てを受けた。
    5. 近隣への迷惑の面で当事者も少しは分かったようで外猫と内猫の区別をつけ、むやみに外へは出さなくなったようだが不妊去勢手術が未実施の為、定期的に子猫が産まれていた
    6. 家の中の状況を見せてくれないため、数の把握にはボランティアや親戚の協力が必要であった。
    7. 当事者自身、少ないながらも収入があり猫を手放す気はないと強い主張であったため手術後は当事者へ帰す予定だが、里親を探すことになった場合当事者及び群馬わんにゃんネットワークと協力して里親を探すこととする。
    8. 今後は同じ場所に住み続ける。近所の方には、手術により増えることはなくなったので様子を見てもらい、万が一未手術の猫が確認できた時は連絡をもらうよう説明。
    9. 外に出て糞尿をする猫への対策としてボランティアが庭に簡易トイレを制作した。
手術日 オス メス 耳カットのみ
1月11日 5 8 2 15
5 8 2 15

【現場写真(支援前)】
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【現場写真(支援後)】
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今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・多頭飼育そのものの改善にはつながらなかった。
・手術の実施により、増加を防止できたことは大きく、周辺住民の理解を得ることができた。


どうぶつ基金スタッフコメント

今回の事例は、数年前から現状は分かっていたものの、当事者が外部との関わりを嫌い、不妊手術までに話を進めることに大変苦慮した案件と考える。

繁殖もコントロールされていなかったことから、近隣住人へ迷惑をかけるまでに増えてしまった。

行政とボランティアができることを分担して連携を取って進められた成功例であると感じた。

当事者にも気持ちの変化が生まれ、今後は衛生的に健康な生活が送れる環境を整えてもらいたい。

 


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現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計