群馬県富岡市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)⑤

申請No.5
申請日:2019年6月12日
申請/実施責任者:富岡市役所 市民生活部環境課
場所:群馬県富岡市
居住者:当事者本人(24歳、女、アルバイト)、母(50歳、女、パート)、弟(14歳、男、学生)、叔父(60歳、男、自営業)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護受給の有無:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:24頭(1頭は手術済)
手術日:7月12日
協力病院:ふー動物病院 群馬分院
チケット発行数:23枚
手術頭数:23頭

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 4年前(2015)の10月に叔父がオスを1匹保護、その後3年前(2016)5月にまた別の叔父(一緒に住んでいない)がオスを1匹保護、その翌月6月に弟がオスとメスを各1匹ずつ保護してきたのがきっかけ。
    2. 当初手術する考えはなく、なるべく家の中で飼養していたが徹底はしていなかったため逃げ出し外でも活動していた結果、どんどん数が増えた。
    3. このままでは大変だと気付き昨年(2018)10月より100円ショップで購入した材料でゲージを廊下に作成し、オスとメスを分けて保護を始める。
    4. その時に親2匹(メス)それぞれの親にそれぞれ子供1匹ずつの合計4匹は別の1部屋で保護、すぐに喧嘩かしてしまうオス2匹はゲージに保護していない状態。
    5. 部屋に親子でいるメスは部屋からすぐに出られる環境のため、隔離して保護しているにも関わらずに1匹が現在妊娠中。
    6. 上記の理由からどんどん増えてしまうのに、収入が少なく金銭的に全猫に手術を受けさせるのは無理とのことから、市の環境課へ相談があり発覚した。
    7. 富岡市と群馬わんにゃんネットワークの協働で行うこととなった。
    8. どうぶつ基金チケットで全頭手術を行い、全頭このまま同じ場所に住み続けることとなった。
手術日 オス メス 耳カットのみ
07月12日 11 12 0 23
11 12 0 23

【現場写真(支援前)】
s_DSC_1269_2018_04_03.jpg

【現場写真(支援後)】
s_DSC_1269_2018_04_03.jpg

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
・ボランティアの指導により、手作りでワイヤーネットなどで仕切りを作り、今まで使用していなかったところまで猫が行き来できるスペースを作った。
・3度目の多頭現場であり、ボランティア主導で、本人と、環境課で短時間で捕獲し、運搬もスムーズにでき、本人との事前の話もスムーズにできた。


どうぶつ基金スタッフコメント

行政と民間ボランティア団体、獣医師との連携の取れた多頭飼育救済となった。

今回の多頭飼育でも、猫の繁殖力の高さからコントロールが出来なくなり、猫と人の生活に影響を及ぼすまでに増えてしまった。

何とか繁殖を食い止めようと努力はしているが、やはり不妊去勢手術なしでは完全なバースコントロールは難しい。

今後は、保護するなどして猫の数を増やさぬよう、行政とボランティアでの啓蒙を徹底し、猫も人も穏やかに暮らしてもらいたい。


2019年度 多頭飼育救済支援実績はこちら
多頭飼育救済に関するお問合せはこちら

最近の投稿
  • 10_埼玉県三郷市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)   
  • 1_滋賀県長浜市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
  • 13_茨城県日立市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
  • 18_福岡県宇美町多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 
現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計
沖縄県国頭郡 7 14 0 0 21
宮城県宮城郡 13 24 0 0 37
群馬県太田市 52 15 0 0 67