暑さはまだまだ…ペットの熱中症対策をおさらい

熱中症になるのは人間だけではなく、猫や犬も同じです。
大切なペットが快適に夏を越せるように、今日はペットの熱中症対策をおさらいしておきましょう。

●室内の対策


夏場は家の中の気温が上がり、エアコンなどを使わずに閉め切っていると、家の中にいるだけで熱中症の危険があります。室内の気温が上がらないように、以下のような対策をお勧めします。外出でペットだけを家に残す場合も、室温が上がりすぎないように対策をして出かけましょう。

・クーラーをつける
クーラーは自動運転に設定しておくと、室温に応じて必要なだけ部屋を冷やしてくれて無駄がありません。また、短時間の外出ならつけっぱなしにする方が電気代もかからないので、日中の暑い時間帯は基本的につけっぱなしにするのがいいでしょう。

・日光を遮る
窓から直射日光が入るだけで室温が上がります。カーテンを閉めるか、窓の外にすだれを付けるなどして、日光を遮るようにするといいでしょう。最近では、便利な遮熱機能のあるカーテンも販売されています。

・冷たい風を送る
エアコンを使わない場合は、扇風機の後ろに濡れタオルを吊るすか、扇風機の前に氷水の入った容器や水を入れて凍らせたペットボトルなどを置くと、冷たい風を送ることができます。

●ペット用の暑さ対策グッズ


既にお使いの人も多いと思いますが、ペットが涼しく過ごすための便利なグッズがいろいろと販売されています。ここでは、代表的なものをいくつか紹介しますが、他にもいろいろあるので、是非調べてみてください。

・冷却マット
冷却ジェル入りのものや、アルミ製など、ペットの体を直接冷やすことのできるいろいろな種類の冷却マットがあります。電気代もかからず、上に寝そべるだけでペットが涼しく過ごせます。

・保冷機能付き水飲みボウル
保冷剤を使用し、ペットの飲み水を冷たく保つことのできるボウルもあります。長時間のお留守番中でも、いつでも冷たい水が飲めます。

・スポットクーラー
我が家では、保冷剤とクーラーボックスを使った手作りスポットクーラーを猫の寝床に置いています。作り方はとても簡単で、Twitterなどで出回っていますので、興味のある方は探してみてください。

●水分補給


熱中症対策には、水分補給が欠かせません。特に猫は普段あまり積極的に水を飲まない場合が多いので、意識的に水分を取らせるように工夫するといいでしょう。

・水の置き場を増やす
猫は通りかかった時に水を飲むと言われているので、猫がよく通る場所などに多めに水飲みボウルを置いて、水を飲む機会が増えるようにすると有効です。

・ウェットフード
ウェットフード、ペースト状のおやつ、スープなど水分の多い食べ物をあげることで、水分補給を促すことができます。おやつとして補助的に食べさせてあげるようにしましょう。

・猫用アイスキャンディー
スティックタイプの液状おやつを凍らせて、アイスキャンディーのようにして食べさせてあげることもできます。冷たいおやつにどんな反応をするか楽しみですね。

●外出時


ペットと一緒に外出する時にも、できるだけ体温が上がらないようにする対策が必要です。夏場の犬の散歩には、お散歩用の冷却スプレーや、保冷剤の入ったベストやバンダナなどの冷却グッズも便利ですが、まずは次のことに気を付けるとよいでしょう。

・散歩の時間
毎日のお散歩も、これだけの猛暑では犬の負担になります。日中にアスファルトが熱せられるので、夕方気温が下がってきた時間帯でも油断できません。犬は地面のすぐそばを歩くので、朝の気温が上がる前、または夜の路面温度が下がってからの時間帯にお散歩するようにしましょう。

・車での外出
車の中は高温になりますので、少しの時間であっても、絶対に車内にペットを残していってはいけません。また、車に不慣れなペットの場合には、興奮して体温が上昇することもあるので、必要のない外出は避けましょう。

ペットの熱中症対策、参考になりましたでしょうか?
対策をしても熱中症になってしまった場合には、とにかく体温を下げる必要があります。
犬や猫の熱中症は、以下のような初期症状で知られます。
・ハアハアと激しく呼吸する
・体温が40度以上に上がる
・大量のよだれが出る
・歯肉が赤くなる
・目が充血する
・心拍数が上がる

重篤化すると、虚脱症状、下痢、嘔吐、震え、けいれんなどの症状に見舞われ、病院に連れて行っても救命が難しくなります。初期症状を見逃さず、すぐに病院に連れていくことが大切です。
初期症状に気づいたら、水を体にかける、水で濡らしたタオルで体を包む、首や足の付け根の内側を保冷剤で冷やす、などの方法で体温を下げながら、すぐに動物病院に連れていきましょう。

効果的な対策をして、ペットとともに健康に夏を乗り切りましょう。

 

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