外飼いはやめよう。犬猫も寒いのだ!

暖冬とはいえ、寒さが染みる季節となりました。

雪やこんこの歌で「犬は喜び庭駆け回り」とありますが、
犬だって、猫だって、人間だって外は寒い!ですよね。

最近では少なくなったと思いますが、
まだまだお外の犬小屋で過ごす犬ちゃんや、
首輪を付けてる猫ちゃんをお外で見かけます。

実は、屋外で飼うと平均寿命が縮むというリスクがあると言われています。

 

まずは平均寿命を見てみましょう。

犬の場合
犬の場合はあくまで一般論ですが、体格大きくなるほど、
手足や心臓などへの負担がかかり寿命が短くなる傾向があるようです。

50年前の犬の平均寿命は4~5年でした。
それが今では3倍近くかそれ以上にまで長くなっています。

主な理由は、年々室内で犬を飼うことが多くなり,
病気の予防が行き届いたことと、ペットフードが充実したことです。

平均寿命を計算してみると、
屋外の場合、室内よりも寿命が23年ほど短いという結果が出ています。

猫の場合
猫の中で最も寿命が長いのはミックスです。

寿命が長い理由は、色んな種類の血が混ざり合うことで
免疫力が高まるのと同時に、血統が薄まることで
遺伝性の疾患を受け継ぎづらくなるからだと考えられています。

さらに飼い猫の平均寿命は、キャットフードや獣医療など、
飼育環境の改善により年々増加傾向にあり、
一般社団法人ペットフード協会が公表しているデータによると、
2018年(平成30年)時点の日本における飼い猫の平均寿命は、
飼い猫全体では15.32歳ですが、
外に出る猫は外に出ない猫と比べて2.34歳(約854日)も寿命が短くなっています。
(外に出ない猫:15.97歳、外に出る猫:13.63歳)

ではなぜ屋外だと寿命が縮まるのでしょうか?
それは以下のような理由が挙げられます。

暑さ・寒さに負ける

日本の気候は夏はかなり暑く、冬はとても寒いです。

日本犬は日本の気候に適していると言いますが、
最近は昔以上に気温の差が激しいですよね。

日本犬でも辛いこの気候は、洋犬や小型犬などにはもっと適さないのかもしれません。
犬猫のほとんどは暑さや寒さに強くはありません。

寒さに強かった犬も、年を取ると甲状腺から分泌されるホルモンが不足し、
「甲状腺機能低下症」になり、寒さに弱くなることがあります。

病気になる

ノミやダニなどの寄生虫がつきやすくなり、感染症を引き起こすことがあります。

事故に遭う

犬の場合、きちんとリードで繫いでいても脱走して、
そのまま事故に遭うという悲しいケースも…

猫の場合、交通事故死は殺処分数より多いというデータもあります。

騒音がストレスになる

犬猫は警戒心も強いので、
人や物音に敏感になってストレスを蓄積しやすくなります。

寂しい事がストレスになる

飼い主さんと一緒にいられない寂しさからストレスがたまる事も…

ケンカする

猫同士の喧嘩などに巻き込まれ、そこから感染症にかかるなどのリスクもあります。

寒い日にペットを屋外につないでおくと法律で罰せられる国もあります

アメリカのペンシルバニアでは、
気温が摂氏32度以上、または、0度以下になったときに、
ペットを30分以上、外につないで放置することを禁止するという法律があります。

違反すると最大750ドル(約8万円)以下の罰金か90日以内の懲役となり、
違反が3回目となると最大1万5000ドル(約167万円)の罰金か7年以内の懲役が科されます。

この法律は『リブレ法』と呼ばれています
法律は、ブリーダーに放置された子犬・リブレが2016年、
衰弱して見つかったことがきっかけでつくられました。

発見されたときのリブレは、体中に脱毛やかさぶたが見られる状態で、
その後動物愛護団体の懸命なサポートで回復しました。

なお、リブレ法には気温だけでなく、次のような決まりもあります。

・24時間のうち9時間以上、繋いではならない

・ペットをつなぐ鎖・ロープは

・犬の体長の3倍もしくは10フィート(約3メートル)以上とする

・日陰と水を与えなければならない

・体に傷がないようにしなくてはならない

今日から出来るだけお部屋で過ごそう

犬の場合、室内の方が2~3年ほど長生きできると言われています。
可能な限り室内で家族とともに室内で過ごさせてあげましょう。

どうしても屋外でないとという場合は、
愛犬が快適に過ごせるように工夫してあげましょう。

外飼いにすると犬はかわいそうなのか、
季節の気温に耐えられるのか心配になってしまうこともあると思います。

外飼いに向いている犬、向いていない犬がいますので、
はじめから室内飼いが難しい場合は、外飼いにも向いている犬を探してみましょう。

猫の場合は、完全室内飼育だと2.34歳も長生きできると言われています。
屋外に出入りできる自由な暮らしをしていると、
室内にいれば予防できた危険にさらされてしまいます。

室内飼いの場合はそういった危険がないとともに、
飼い主が猫の健康管理に気を配れて、
少しの異変にも対処しやすいというところもポイントですね。

寒さの染みるこの季節、今からでもお部屋で暮らしてみませんか?
世界中の犬猫が大好きな家族と長く一緒に暮らせますように♡

引用・出典
あにまろ~る/Cat Press/grape/HUFFPOST/みんなのペットライフ/mofpo (50音順)
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