緊急!コロナ禍 ネコ多頭飼育崩壊が激増!
いつも小さな命に心を寄せていただきありがとうございます。
まだまだ収束の気配が見えないコロナ禍で、多頭飼育崩壊が激増しています。
この2週間、どうぶつ基金に全国の行政から寄せられた猫の多頭飼育崩壊の
救済要請は5件にのぼり、無料不妊手術を希望する猫の総数は100頭近くになります。
「どんな小さな命も尊べ」
「誰もが行きたがらぬところへ行け、誰もがやりたがらぬことを為(な)せ」
「率先して弱い者をかばえ」
これは、アフガンで凶弾に倒れたペシャワール会の中村哲医師が
身上として残してくれた言葉です。
中村医師の足元にも及ばぬ私たちですが、この言葉を心に刻み、
どんな現場にも協働ボランティアや協力獣医さん、
そして行政の皆さんと共に決してひるむことなく立ち向かい
殺処分ゼロを実現したいと思います。
(現場写真)
どんな小さな命も尊べ
悪臭漂うゴミ屋敷の床には糞尿が重なり、その上に何頭もの猫の死体。
その中で数十頭の猫と人間の家族が暮らしているのです。
このような環境でさえ、子猫は産まれ続けます。
多頭飼育崩壊では、飼い主の感情の起伏が激しく、無料不妊手術を申し出ても断られるケースや、
救済活動中に飼い主が心変わりして出入り禁止になる場合もあります。
そのような状況においても、どうぶつ基金は、行政やボランティアさん、
協力病院の獣医さんとともに、細心の注意を払いながら
猫も人も助けるために活動を続けています。
誰もが行きたがらぬところへ行け、誰もがやりたがらぬことを為(な)せ
多頭飼育崩壊は全国で発生しており、どうぶつ基金がすべての現場で
作業や出張手術を行うことはできません。
このような劣悪な現場に赴き、率先して捕獲や清掃、飼い主の心のケアを
行ってくれる行政職員や協働ボランティアの皆様、そして多くの不妊手術を
引き受けてくれる協力病院の皆様には感謝の言葉しかありません。
本当にありがとうございます。
多頭飼育現場へ往診(手術)
率先して弱い者をかばえ
どうぶつ基金には、
「ノラ猫はともかく飼い主のいる猫の不妊手術にお金を使うな」
という声も寄せられます。
しかし、この不衛生で劣悪な環境から人と猫を救うには、
もうこれ以上、猫が増えないようにするために
不妊手術を行うのが問題解決の第一歩なのです。
飼い主は社会的に弱い立場の人が多く、多額の手術費用は出せないのです。
とにかく、まずは猫たちの全頭不妊手術が必要なのです。
きれいになった現場
不妊手術を終えた猫たちは、生活環境が改善された家に戻ったり、
新たな家族の元に旅立ったりと様々ですが、殺処分されることはありません。
きれいになった現場
前より良くなった環境で暮らし始めた人と猫たちを見ていると、
私たちも本当に救われた気持ちになります。
=====================================
「今までギリギリのところで踏ん張っていたけれども、
コロナでもうどうしようもなくなった…」
といった声が毎日のように全国から届きます。
どうぶつ基金でも、コロナの影響で仕事の激減や解雇、廃業など、
やむを得ない理由によって寄付を停止する方が激増し、
資金不足が深刻な状況となっています。
危機的な状況において最も被害を被るのは、いつも声なき弱者です。
トンネルの先に光が見えない大変な状況下ではありますが、
どうか、罪なき小さな命にも心を寄せていただき、ご支援をいただければ幸いです。
多頭飼育崩壊への緊急対応など、いざというときにどうぶつ基金が
迅速に活動できるのは、皆様からの継続的なご支援があればこそです。
一代限りの命をけなげに生きる猫達への支援を、どうかお願いいたします。
広げたい、 愛され猫のしるし。 殺処分0の裏側を見逃さないために
https://www.doubutukikin.or.jp/kifu/