いよいよ夏本番。ペットの熱中症対策をおさらい

こんにちは、どうぶつ基金事務局です。

気象庁の発表によると、今年は例年に比べて遅い梅雨明けだとか…
今週からいよいよ本格的な夏が始まりそうですね。

夏の暑さは年々厳しくなっており、温暖化の影響を実感せざるをえません。
皆様もどうぞ体調に気を付けてお過ごしください。

さて、夏の暑さがつらいのは人間だけではありません。猫や犬も同じです。
人間のようにうまく身体の熱を発散できない彼らにとって、熱中症は命取りになります。

本日は、大切なパートナーであるペットが快適に、そして健康に夏を越せるように、
ペットの熱中症対策についておさらいします。

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【室内の対策】

夏場は家の中の気温が上がり、エアコンなどを使わずに閉め切っていると、
家の中にいるだけで熱中症の危険があります。
ペットと家族が一緒にいる時も、外出でペットだけを家に残す時も、
以下のような対策をして室内の気温が上がらないようにしましょう。

1.クーラーをつける

クーラーは自動運転に設定しておくのがおすすめ。室温に応じて、
必要なだけ部屋を冷やしてくれて無駄がありません。
また、短時間の外出ならつけっぱなしにする方が電気代もかからないので、
日中の暑い時間帯は基本的につけっぱなしにするのがいいでしょう。

また、外出する際はクーラーのリモコンの置き場所に注意。
猫や犬が触ってスイッチが切れてしまうと大変なことになります。
 

2.日光を遮る

窓から直射日光が入るだけで、ぐんと室温が上がります。カーテンを閉めるか、
窓の外にすだれを付けるなどして、日光を遮るようにするといいでしょう。
最近では、便利な遮熱機能のあるカーテンも販売されています。
 

3.冷たい風を送る

クーラーがない、もしくは使わない場合は、扇風機の後ろに濡れタオルを吊るすか、
扇風機の前に氷水の入った容器や水を入れて凍らせたペットボトルなどを置くと、
冷たい風を送ることができます。

 

【ペット用の暑さ対策グッズ】

すでに使用している人も多いと思いますが、
ペットが涼しく過ごすための便利なグッズがたくさん販売されています。
代表的なものをいくつか紹介しますが、この他にもいろいろあるので、
ぜひ自分のペットに合ったものを探してみてください。

1.クールベスト、クールネック

夏でもお散歩に出かける犬にとって、気化熱や放温効果のあるクールベストやクールネックは
欠かせません。身につけることで常に犬の身体を冷やしてくれます。
もちろん、お散歩に行く時間帯にも注意が必要です(詳しくは【外出時】の項目をご覧ください)。
 

2.冷却マット

ペットの体を直接冷やすことができ、冷却ジェル入りやアルミ製など、
さまざまな種類が販売されています。
電気代もかからず、上に寝そべるだけでペットが涼しく過ごせます。
 

3.保冷機能付き水飲みボウル

保冷剤を使用し、ペットの飲み水を冷たく保つことのできる水飲みボウルもあります。
これがあれば、お留守番中も冷たい水を飲むことができますね。
 

4.スポットクーラー

冷えすぎが気になる場合はスポットクーラーがおすすめです。
手頃な価格のものも販売されていますが、保冷剤やクーラーボックスを使ったDIYも可能です。
インターネットなどで作り方が紹介されていますので、挑戦してみてもいいですね!
 

水分補給

熱中症を防ぐために水分補給は欠かせません。
特に、犬と比べて猫は積極的に水を飲まないことが多く、注意が必要です。
意識的に水分を取らせる工夫をしましょう。

1.水の置き場を増やす

猫は通りかかった時に水を飲むと言われています。
猫がよく通る場所に水飲みボウルを多めに置いて、水を飲む機会を増やしてあげましょう。
犬の場合も同様です。
 

2.ウェットフード

ウェットフード、ペースト状のおやつ、スープなど水分の多い食べ物を与えることで、
水分補給を促すことができます。おやつとして補助的に与えるとよいでしょう。
 

3.アイスキャンディー

スティックタイプの液状おやつを凍らせて、アイスキャンディーのようにして
食べさせてあげることもできます。冷たいおやつにどんな反応をするか楽しみですね!
 

【外出時】

ペットと一緒に外出する時は、冷却グッズなどを活用して体温の上昇を防ぐだけではなく、
次のことに気を付けるとよいでしょう。

1.散歩の時間

真夏、日中のアスファルトは60度近くになることも…。人間より体高が低い犬は、
頭上からの暑さにくわえて、アスファルトからの強い照り返しを受けます。
お散歩は、気温が上がる前の早朝や路面温度が下がる夜にしましょう。
状況によってはお散歩を中止する決断も必要です。
 

2.車での外出

停車した車中はあっという間に高温になります。
たとえ短時間でも、絶対に車内にペットを残していってはいけません。
特に、車に不慣れなペットの場合は興奮して体温が上昇することもあります。
必要のない外出は避けた方がよいでしょう。


 

こんな症状が出たら動物病院へ!

どれだけ対策をしていても油断は禁物です。
以下のような症状に気づいたら、水を体にかける、水で濡らしたタオルで体を包む、
首や足の付け根の内側を保冷剤で冷やすなどの応急処置をして、すぐ動物病院へ連れていきましょう。
 

・ハアハアと激しく呼吸する

・体温が40度以上に上がる

・大量のよだれが出る

・歯肉が赤くなる

・目が充血する

・心拍数が上がる
 
応急処置で元気を取り戻したと思っても、実際には臓器にダメージを受けており、
翌日に急変するケースも少なくありません。
自己判断をせず、念のために動物病院を受診することをおすすめします。

熱中症は「予防」できる病気です。
十分な対策でペットの健康を守り、楽しく夏を乗り切りましょう!

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