埼玉県飯能市多頭飼育救済支援レポート⑧(行政枠)

申請No.8
申請日:2020年5月27日
申請/実施責任者:飯能市 環境緑水課
場所:埼玉県飯能市
居住者: 当事者本人(19歳、男、運送業)、(50歳、男、運送業)
居住環境:貸家/アパート
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:42頭(1頭は手術済み。子猫12頭が幼齢のため手術対象外)
手術日:7月18日
協力病院:おおにし動物病院
チケット発行数:29枚(手術済みの1頭と子猫12頭を除く29頭分を申請)
手術頭数:29頭

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 3~4年前に保護した1頭にくわえ、さらに捨て猫を保護したところ、不妊手術をしていなかったため増えてしまった。
    2. 当事者が相談した職場の同僚からボランティアの方を紹介され、ボランティアを経由して市へ連絡が入り発覚。
    3. 捕獲・運搬作業のスケジュールを打ち合わせし、7月18日に不妊去勢手術を実施。
    4. 捕獲ゲージはボランティア等より多数借りることができ、当日の運搬作業はボランティアとNPO法人犬猫友愛会が行った。
    5. 未手術の子猫12頭のうち1頭は支援実施前に死亡、2頭はボランティアが保護、9頭が譲渡された。不妊手術はしかるべき時期に保護主および里親が実施する。
    6. 当事者はこのまま同じ場所に住み続ける予定。
    7. アパートの契約上許される頭数まで猫を減らさなければならず、現場に残る成猫30頭については、今後、ボランティアの協力を得ながら里親募集を行っていく。
    8. 手術後、特に市に対する相談等はないが、今後は猫の譲渡を徐々に進めていくことで住環境も改善されると考える。
手術日 オス メス 耳カットのみ
7月18日 15 14 0 29
15 14 0 29

【現場写真(支援前)】
s_DSC_1269_2018_04_03.jpg

【現場写真(支援後)】
s_DSC_1269_2018_04_03.jpg

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
当事者はアパート住まいのため、近隣の方から悪臭の苦情が管理人に頻繁に入るなど、周囲の我慢もピークに達していました。申請直後に当事者が耳カットは承諾できないと主張して支援の実現が危ぶまれましたが、何度も交渉を重ねた結果、当事者の理解を得て手術を実施することができました。
今回、多頭飼育救済事業を実施できたのは、どうぶつ基金様、ボランティアの皆様の多大なるご協力のおかげです。心からお礼申し上げます。大変ありがとうございました。


どうぶつ基金スタッフコメント
当事者が職場の同僚に相談したことがきっかけとなり、今回の支援につながりました。申請前は不妊去勢手術や耳カットに同意していても、手術直前になって同意を翻す当事者は少なくありません。今回のケースでは、行政をはじめとする関係者の粘り強い説得が功を奏しました。
成猫30頭が現場に残っていますが、ボランティアによる譲渡活動が開始されることで徐々に猫の数は減っていくでしょう。当事者には多頭飼育崩壊を起こしたことへの反省と、残る猫たちを愛情と責任を持って適切に飼育することを求めます。


2020年度 多頭飼育救済支援実績はこちら
多頭飼育救済に関するお問合せはこちら

最近の投稿
  • 16_埼玉県吉見町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
  • 10_埼玉県三郷市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)   
  • 1_滋賀県長浜市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
  • 13_茨城県日立市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
現場 オス メス 性別不明 耳カットのみ 合計