島根県出雲市犬多頭飼育崩壊 近隣住民の方の陳情について

こんにちは、どうぶつ基金です。
11月10日~11月13日に実施された出雲市での犬多頭飼育崩壊救済は、多くの方のご協力のもと無事に終了いたしました。

しかし、全頭不妊手術はあくまで解決の第一歩です。
この度、近隣住民の方々からのご要望により、今回の多頭飼育崩壊に関して近隣住民の方々が島根県にあてて提出した陳情書を公開することといたしました。
近隣住民の方々も長年、悪臭と鳴き声に悩まされ、犬たちの惨状に心を痛め、地域の問題として解決したいとお考えであることがよく分かります。

↓2020年7月17日 に提出された陳情書


↓2020年11月2日 どうぶつ基金の支援決定後に提出された陳情書


もちろん、飼い主へのバッシングは言語道断であり控えるべきです。
飼い主を責めたところで問題は解決しません。ヒトにも犬にも支援が必要です。

ただし、その問題と今回のケースが虐待行為であったかどうかは切り分ける必要があると、どうぶつ基金は考えます。どうぶつ基金では、今回のケースは下記に該当することから、ネグレクトであり動物愛護法上違法と判断しております。

ネグレクトとは
ネグレクト=やらなければならない行為をやらないことで、以下のような状態が当てはまります。

  • 健康管理をしない
  • 病気を放置する
  • 必要な世話をしない
  • 劣悪な環境に動物を置く

残念ながら、ネグレクトを虐待と認識されていない方が多いのが実状です。
病気やひどい怪我を負っていても治療せず放置する、
食物が十分でなくガリガリに痩せている、
毛玉だらけで皮膚の状態が著しく悪い、
ゴミや糞尿の上というような不衛生な環境で飼育する、
身動きもできないような狭いケージに閉じ込める、
夏冬の厳しい天候をしのぐ所もない状態で飼育する、
短い鎖で繋がれっぱなしであっても、虐待とまでは思わない…。

しかし、これらはすべて明らかな虐待です。

犬への愛情の有無、意図的であるかどうかは関係なく、
虐待は「動物の心身の状態・置かれている環境の状態によってのみ判断されるべき」なのです。

上記を踏まえたうえで、どうぶつ基金として支援することを決定いたしました。
出雲市の犬多頭飼育崩壊は、解決への一歩を踏み出したばかりです。
行政や現地ボランティア団体様だけではなく、近隣住民の方々にもご参加いただくことで新たな解決策が見つかるかもしれません。
関わったすべての犬たち、そして近隣住民の皆様に、1日も早く幸せで平穏な生活が訪れるよう願い、今後も継続した支援を行っていきたいと思います。

**島根県出雲市犬多頭飼育崩壊レスキュー里親様募集中です**

今回レスキューされた子たちは、産まれた時から過密状態で異常にシャイであること、
そしてお散歩には行ったことがなく、不衛生な環境により皮膚病になってる子が多いです。

里親様に関しましては、
★お散歩トレーニングができる方
★シャイな性格に心身共に付き添える
★皮膚病への理解・ケアについて知識がある
など、かわいそうだけの安易な気持ちではなく、
生涯をともに生きる『家族』としての覚悟を持っていただける方を募集しています。

どうか、この子達がこれからの犬生を心身ともに幸せにして下さる家族の元で過ごせますように…
お問い合わせは、以下専用サイトまでお願いいたします。
https://www.dog-rescue-izumo.info

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連日、全国からどうぶつ基金に届く多頭飼育崩壊の救済に資金不足が深刻となっています。
緊急支援要請に基金が即決でスピード対応できるのは、
皆様からの継続した「毎月の寄付」のおかげです。

皆様の温かいご支援をお願いいたします。
※毎月のご寄付はこちらから

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