今年もありがとうございました。
どうぶつ基金理事長の佐上邦久です。
今年も今日を残すばかりとなりました。
さて、今年は新型コロナウイルスの影響により、これまで誰も経験したことのない特別な一年となりました。
3月22日「さくらねこの日の国際シンポジウム」の中止、10月に予定していた写真展の中止など、大変なご迷惑をおかけしたことと思います。
協力病院、協働ボランティアの皆さんも、感染防止、外出規制の中でのTNR活動、里親探しなど、大変ハードな一年だったと思います。
そんな中、どうぶつ基金では全国から届くHELPの声にこたえるべく、活動を続けました。
コロナ禍において、声なき弱者である猫や犬たちを取り巻く世界は今、より大きな困難に直面しております。
新型コロナウイルスの影響で仕事を失った人は全国で6万人を超えました。
どうぶつ基金にも、解雇による失職や減給のため継続寄付を続けられないという支援者様からの悲痛な連絡が毎日、届いています。ご自身の生活もままならない中、ギリギリまで、ご寄付をいただいた皆様には心より感謝申し上げます。
残念ながら、このような状況の中で、失職や減給のため継続寄付を停止したいというお申し出が日々、増え続けています。
殺処分ゼロ実現の資金不足が深刻です。
じつは、コロナ以降、多頭飼育崩壊による救済を求めるSOSが連日、全国の行政から届きます。どうぶつ基金では毎年、多頭飼育崩壊救済を多数行ってきましたが、今年の多さは異常事態と言えます。
多頭飼育崩壊現場を想像してみてください。
目が痛くなるアンモニア臭と腐臭。糞尿が重なり10センチほどの層になった床は、タバコの吸い殻やビール缶、脱ぎ捨てられた服やゴミと数十匹の猫たちで埋まっています。その隙間に猫の死体が腐臭を放っています。水もエサも与えられず飢えた猫が猫の死体を食べています。そこに立ちすくむ人間の子供、食事も与えられず、お風呂にも入れてもらえず 糞のついた服で、クサイといじめられる学校にもほとんど通っていません。
悲しいことに、こんな現場が全国で急増中なのです。
この年末年始もどうぶつ基金事務局では無休で、多頭飼育崩壊の救済を同時進行で対応し着々と問題解決をしています。
また、ノラ猫のためのさくらねこTNR無料不妊手術チケットの希望枚数も昨年と比べて激増しています。
全国からSOS急増!深刻な資金不足が続いています。
どうぶつ基金は、政府や国際機関からの支援に頼らず、一般の皆様一人ひとりにご協力をお願いして活動を行っています。理事長の私をはじめ役員は無報酬、出張手術などにかかる飛行機代やホテル代は全て個人負担です。
あなた様からのご寄付を一円も無駄に使わないように、爪に火を灯すような節約をしていますが、まだまだ深刻な資金不足が続いています。あなたのご支援が必要なのです。
殺処分される猫や犬にはヒトカケラの罪もありません。心なき人によって遺棄や虐待を受け、明日の命さえわからない厳しい環境に身を置くことになってしまったのです。不幸な犬や猫を救うために、できるだけのご寄付でご協力いただければ幸いです。
末尾になりますが、最前線で使命感を持って新型コロナウイルスと日夜闘っていらっしゃる医療従事者の皆様をはじめ、日常生活に欠かせないお仕事に従事されているエッセンシャルワーカーの皆様のご尽力に敬意を表すると共に、皆様のご健康をお祈りして年末の挨拶とさせていただきます。
それではどうぞよいお年をお迎えください。
公益財団法人どうぶつ基金
理事長 佐上邦久
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産まれてすぐに殺される、そんな悲劇をゼロにするために、
温かいご支援を願いいたします。
★さくらねこサポーターになってください。
https://www.doubutukikin.or.jp/legal/supporter
TNRによって殺処分ゼロを実現するためには、
「1、スグやる、2、全部やる、3、続ける」
この3つすべてを守らなければなりません。
何かと出費の多い年の瀬に、
このようなお願いをして大変恐縮ですが、
どうかご支援をお願い申し上げます。