福岡県飯塚市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)㉒

申請No.22
申請日:2020年7月13日
申請/実施責任者:飯塚市 環境整備課
場所:福岡県飯塚市
居住者: 当事者(40歳、無職)、長男(18歳、会社員)、次男(2歳、幼児)
居住環境:貸家/アパート
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数:10頭
手術日:9月29日
協力病院:さくらねこ動物病院
チケット発行数:10枚
手術頭数:4頭(室内外を出入りしているため6頭が捕獲できず、使用期限内までに手術できなかった)

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

    1. 数年前に公園で猫を数匹拾い、自宅で飼育を始めた。
    2. 不妊手術をしていなかったために繁殖してしまい、現在に至る。
    3. 当事者は生活保護を受給しており、担当のケースワーカー等が訪問した際に多頭飼育の状態が発覚。ケースワーカーやその他関係部署から飯塚市環境整備課に相談があった。
    4. 10頭のうち手術ができたのは4頭のみ。猫が室内外を出入りしているため残りの6頭は捕獲できず、チケット使用期限内に手術ができなかった。
    5. 未手術の6頭については、再申請を含めて検討している。当事者と話し合いのうえ対応を決めていく予定。
    6. 手術後の室内は以前より清潔に保たれており、当事者と猫は現場に住み続ける。室内飼育について継続して指導を行っている。
手術日 オス メス 耳カットのみ
9月29日 2 2 0 4
2 2 0 4

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
全頭に不妊手術を行うことができなかったため、自己評価点は70点とした。


どうぶつ基金スタッフコメント
半数以上が未手術のまま残ってしまう結果となりました。
多頭飼育救済支援においても「スグやる」「全部やる」が鉄則です。不妊手術を数頭ずつゆっくり行っていたのでは、猫の繁殖スピードに追い付けず、あっという間に元通りになってしまいます。行政から室内飼育の徹底が継続して指導されているようですが、室内飼育を徹底しても未手術の猫たちの間で繁殖する可能性は高いでしょう。
行政にはここで一息つくのではなく、完全解決に向けて速やかに行動していただきたいと思います。


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