11月TNR地域集中プロジェクト福岡ご報告!

いつもどうぶつ基金を応援いただきありがとうございます。

どうぶつ基金病院福岡11月では、

行政枠12件:320頭
団体枠1件:30頭

計:350頭のノラ猫さんがさくらねこになりました

朝いちばんに行われるミーティングです。

4日間で350頭の手術を行うにはチームワークが重要です。
ベテランも初めて参加するボランティアさんや獣医さんも、緊張する時間です。

今回もたくさんの支援物資をありがとうございました。

これだけ多くの手術を行うとペットシーツなども、またたく間に無くなってしまいます。
麻酔中は、食べ物を吐いたりお漏らしをするので体が冷えないように、
そして清潔に保つようにできるだけ速やかにペットシーツを交換します。

1頭の手術で3枚のシーツが消費されます。
そうするとスーパーワイドのペットシーツだけで毎月1000枚必要です。

猫を返還するときに、ペットシーツを捕獲器外側に
ペットシートをハンディラップでまくとシーツがうまく固定されて安心です。

初日、山ほどあった消耗品が最後の日にはほとんど消えています。
捕獲器内の清潔な環境を保てるのもご支援いただく皆様のおかげです。

今回も「アマゾン欲しいものリスト」から多くの消耗品をご寄付いただきました。
さくらねこ、獣医師、ボランティアの安心・安全な活動のために、
ご支援いただき本当にありがとうございました!

手術実施日:11月1日 ~4日 

獣医師:斎藤(院長)、山口(どうぶつ基金顧問)、青山
ボランティア獣医師:石川、平出、佐藤、藤田、蓮見、小島

手術数は350頭でした。
3頭は既に手術済み耳カット済だったので、そのまま元の場所に戻しました。
ワクチン、ノミダによけ薬は投与しました。

メス猫の妊娠率の推移です。
11月 2.5%
10月 3%
9月 15%
8月 15%
7月 21%
6月 26%
5月 28%
4月 61%

ご覧のように4月は61%が妊娠していましたが11月は2.5%でした。

妊娠している猫の手術は倍以上の時間がかかり、猫への負担が大きくなります。
妊娠が少ない10月、11月はTNRに最も適した時期と言えます。
今のうちに出来るだけ多くの手術をしておけば来春の妊娠シーズンも安心です。

今回のボランティア獣医師は、
左から、石川、佐藤、蓮見、藤田先生。

この4人は全員ボランティアとして参加です。

写真に写っていませんが、平出先生と藤田先生は東京から、
佐藤先生は札幌からボランティア参加していただきました。

佐藤先生は札幌で「えぞりす動物クリニック」を開業されました。
地元大木町からいつもボランティア参加してくれる石川先生は、
12月に「おおき犬と猫の病院」を開業されます。
どちらもどうぶつ基金の協力病院になっていただけました。

藤田先生は、昨年島根県で起こった犬の多頭飼育崩壊の時から参加いただいてます。

蓮見先生は今回初参加の若い獣医さんです。
テキパキと俊敏に先を読んで動いてくれて本当に助かりました。

「どうぶつ基金病院」は殺処分ゼロを目指す獣医さんの交流の場にもなっています。
そして地元に帰り、さくらねこの輪を全国に広げていきます。

朝日新聞で、神の手と紹介された山口先生の手術を熱心に見る獣医さん達。

ベテランの手先に視線が集中します。
山口先生は手術の肝心な点を、惜しげなく説明をしながら、誰よりも早く手術をします。
このような機会は「どうぶつ基金病院」でしか経験できません。

どうぶつ基金病院福岡で院長を務める齋藤先生。

大変な責任と重圧の中、いつも笑顔でボランティアさん達と言葉を交わし、
会場内をとても明るくしてくれます。

4月から始めた手術が今回2000頭を超えました。

この病院から2000頭ものさくらねこがうまれました。
みんな幸せになってね。

福岡でどうぶつ基金病院を始めたことで、
行政の理解が深まってきたことを実感します。

反面、予定をはるかに超える行政による申請数のため
当面、協力団体のリアンと行政枠のみの申請ができます。

どうぶつ基金病院福岡での無料手術をご希望の個人、団体の方は、
地元行政に相談して行政からどうぶつ基金に
行政枠申請を申し込んでもらうように要望してください。

既に筑後市八女市下関市(山口県)、大川市、みやま市、
久留米市那珂川市筑紫野市大野城市、柳川市
小郡市、篠栗町、宗像市、新宮町、広川町
行政枠登録を済ませています。

この地域の猫のTNRを希望する該当地域に住むボランティアさんは、
担当課に連絡してチケットを行政から再分配してもらってください。

みんなで九州の猫問題を解決させましょう。

どうぶつ基金が全国で展開する「さくらねこTNR]は、
ボランティアさん、行政、ご寄付をしてくれる
皆様のご協力によって成り立っています。

殺処分ゼロが実現する日まで、みんなで一緒にがんばりましょう。

どうぶつ基金病院福岡手術実績 
4月:198頭
5月:263頭
6月:243頭
7月:287頭
8月:300頭
9月:223頭
10月:321頭
11月:350頭
ーーーーーー
累計:2185頭 

皆様、本当にありがとうございました。
引き続きご協力、ご支援をよろしくお願いいたします。

全国から届くヘルプの声に出来る限り応えていますが、
あまりの多さに資金不足が深刻です。
さくらねこサポーターなどご寄付でのご支援をお願いします。

※西日本新聞さんに取材いただきました。写真左は青山先生。

このような大規模プロジェクトが行えるのも
応援していただく皆様のおかげです。

どうぶつ基金は皆様の期待に応えるべく、
さくらねこTNRを加速して、殺処分ゼロを実現させます。
引き続き応援をお願いいたします。

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飼い主のいない猫に無料不妊手術を実施する「TNR地域集中プロジェクト」。
2022年度は新たな実施地域を公募しています!

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