31_東京都日野市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)2回目
申請No.31
申請日:2021年8月12日
申請/実施責任者:日野市 環境保全課
場所:東京都日野市
居住者: 当事者本人(65歳、男性、無職)
居住環境:借家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:63頭
手術日:9/19、9/23、10/14、10/16
協力病院:きもと動物病院
チケット発行数:20枚(43頭は1回目支援で手術済み)
手術頭数:9頭(体調不良等により11頭が手術できず)
協働ボランティア:保護猫ひろば「にゃん福」
申請から不妊手術完了までの経緯(行政報告書より)
- 1回目の支援で43頭をチケットにより手術。チケットの有効期限切れにより5頭が未手術のまま残っていた。
- さらに、当初は全部で48頭としていたが、当事者への聞き取りから軒下にも15頭いることが判明。合計20頭を手術対象として2回目の支援を申請した。
※日野市1回目レポートはこちら。 - 手術済み43頭のうち、ボランティア団体が23頭、ミルクボランティアが14頭を一時保護している。
- また、ボランティア団体が保護している23頭のうち、すでに6頭は里親が見つかっている。
- 2回目の支援となったが手術できたのは9頭のみ。11頭が未手術となった。
- 健康状態が悪く手術不可となった猫がいたほか、当事者が室内外を行き来する猫の頭数を正確に把握できておらず捕獲にいたらなかったことが未手術となった理由である。ただ、実際に確認してみると未手術の猫はあと数頭とのこと。
- 手術不可となった猫については、健康状態が回復次第、手術を実施予定である。
- 市内外を行き来する猫については、再度当事者に聞き込みを行い把握でき次第、手術を検討する。
- 以前に比べて臭いも軽減され、トイレも新しくなり、清潔になった。猫の健康状態もよくなり、体重が増えて毛づやもよくなり、風邪もひかず過ごしている。
- 全頭の手術完了後、現場には2~3頭のみを残し、あとはすべて譲渡予定である。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
9月19日 | 1 | 3 | 0 | 4 |
9月23日 | 0 | 3 | 0 | 3 |
10月14日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
10月16日 | 1 | 0 | 0 | 1 |
計 | 3 | 6 | 0 | 9 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(行政報告書より)
部屋については、だいぶ清潔な感じになってきた。猫の状態もよくなってきている。あとは、室内外を行き来している猫の手術と保護である。
どうぶつ基金スタッフコメント
1回目の支援で43頭が手術済みとなっていましたが、新たな猫の発見やチケットの有効期限切れで20頭あまりが未手術で残っていました。
そのうち手術できたのは9頭。健康状態により未手術なった猫は仕方ありませんが、未だ当事者は正確な猫の頭数を把握できていません。これは多頭飼育崩壊の現場ではよくあることですが、残念ながら、当事者からは解決への意欲がまったく感じられません。
未手術の猫がたった数頭であったとしても、元の状態に戻ってしまう可能性は高くなります。2度にわたる支援を無駄にすることのないよう、行政には、早急に未手術の猫の把握と手術を進めていただくよう申し入れを行いました。引き続き、ボランティア団体の皆様にもご協力いただき、行政+民間で完全解決に向けて手を緩めずにご対応いただきたいと思います。