1_宮崎県三股町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.1
申請日:2022年3月3日
申請/実施責任者:宮崎県三股町 環境水道課 環境保全係
場所:宮崎県北諸県郡三股町
居住者:当事者本人(女、一人暮らし、91歳、無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:17頭(2頭は手術済み)
手術日:4月23日
協力病院:どうぶつ基金病院(宮崎)
チケット発行数:15枚
手術頭数:15頭
協働ボランティア:NPO法人のらゼロ都城
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- いつ頃かは不明だが、知人から2頭の猫を譲り受けて飼育を始めた。
- 不妊手術をせずに飼育をしていたため繁殖して頭数が増えていった。
- 協働ボランティアより町へ情報提供があり多頭飼育状態であることを把握。
- 不妊手術を施すように指導するも一人暮らしの貧困家庭であり、当事者自ら不妊手術費用を捻出するのは困難と判断し申請に至る。
- 手術後の猫は現場に戻されたが、里親探しを行い飼育頭数を減らしていく。
- 支援後は室内の清掃も行われて衛生的になった。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
4月23日 | 7 | 8 | 0 | 15 |
計 | 7 | 8 | 0 | 15 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
これ以上の繁殖が抑制されて良かった。今後は室内を衛生的に保ち、人と猫が住みやすい環境づくりに努めてもらいたい。
どうぶつ基金スタッフコメント
猫や犬の安易な譲渡は多頭飼育崩壊を生みだす大きな要因の一つです。これまで支援したケースを見てみると、知人間や友人間のみならず、ボランティアが関係していても未手術の状態で安易に譲渡されていることがあります。命をつなぐ素晴らしい手段であるはずの「譲渡」が不幸を生み出すきっかけになってしまう、譲渡する側は自身の責任を自覚しなければいけません。
当事者は現在91歳と高齢であり、今後のことも考えておく必要があるでしょう。ボランティア団体等の協力を得て里親探しが行われるようですが、すべての猫が行き先を見つけるまで、行政やボランティア団体によるサポートをお願いしたいと思います。