67_福島県白河市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.67
申請日:2023年3月20日
申請/実施責任者:白河市 環境保全課
場所:福島県白河市
居住者:当事者本人(45歳、無職)、次女(21歳、パート)、三女(17歳、学生)、四女(14歳、学生)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:12頭
手術日:なし
協力病院:きもと動物病院
チケット発行数:10枚(2頭はすでに手術済み)
手術頭数:0頭(チケット有効期限内で実施できなかったため)
協働ボランティア:特定非営利活動法人 白河花里倶楽部
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
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- 20年前に2頭の猫を飼育し始めた。不妊手術をせずに室内で飼育を続け、12~13年の間に頭数が増えていった。
- 四女が学校に登校した際、アトピーがひどく顔や首周りを掻くので赤くなっていた。学校から「アレルギーがあるが家庭で猫を13頭飼っており症状が悪化している」との相談が寄せられたことがきっかけで多頭飼育状態が発覚。
- 子ども支援課が家庭訪問し、当事者(母)に飼育状況を確認。2頭の不妊手術は実施したが、当事者には収入がなく全頭の不妊手術はできない状況である。
- 当事者による解決は見込めないことから、ボランティア団体に相談し今回の申請に至った。
- チケットは発行されたが、関係者の都合が合わずチケット有効期限内に実施できず。2023年度にあらためて申請することとした。
※白河市2回目のレポートはこちら
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
申請時期が年度末であったため、チケット有効期限内に実施できなかった。
どうぶつ基金スタッフコメント
子供を注意深く観察し迷わず行政へ繋げてくれた先生によって、猫の問題については解決の糸口ができました。今後は福祉面でもサポートが入ることと思われます。子供がいる家庭で起こった多頭飼育崩壊は、悪臭などが原因でいじめにつながることも少なくありません。行政がサポートするうえでも、まずは猫の繁殖を止めることが重要です。
本件は2022年度内に実施できませんでしたが、あらためて申請を受理しています。すでにチケットが発行され、支援が進んでいますので詳細は次回の報告をお待ちください。