20_宮崎県都城市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.20
申請日:2023年6月15日
申請/実施責任者:都城市 環境政策課
場所:宮崎県 都城市
居住者:当事者本人(74歳、女性、1人暮らし、パート(1週間に2~3時間))
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:8頭
手術日:7月21日
協力病院:宮崎さくらねこ動物病院
チケット発行数:6枚(2頭はすでに不妊手術済のため)
手術頭数:4頭(2頭は不妊手術前に譲渡先が見つかったため)
協働ボランティア:NPO法人のらゼロ都城

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2014年6月ごろに、病気を患っていた母親を慰めるために当事者の弟が野良猫を2頭連れてきた。また数ヶ月後、家の近くにいた野良猫を当事者が保護した。
  2. 最初に飼っていた3頭は不妊手術をしており増えることはなかったが、2022年5月に野良猫が産んだオスの子猫を保護、2023年1月にその母猫も保護した。その2頭に不妊手術をしていなかったことで、子猫が4頭うまれた。不妊手術をしていた3頭のうち1頭は死亡し、8頭になった。
  3. 当事者の生活が苦しく頭数も増えたことから、当事者がボランティアに相談。その後、市に相談があり多頭飼育が発覚。
  4. 里親を募集すること、猫の飼養管理方法について指導した。
  5. 今以上に頭数が増えると飼育できなくなり、親族が1人いるが最初の3頭以外の保護に否定的であり、協力を得られないため申請を決定。
  6. 不妊手術前に譲渡先が見つかった2頭は手術をせず、残り4頭のみ不妊手術を実施した。
  7. 室内は以前に比べ整理整頓され、臭いも改善。猫の健康状態も良好、トイレの数も増えており、運動できるようスペースも確保しているためストレスも少ない環境になった。
  8. 当事者は飼養を続けながら、里親探しをしていく。
手術日 オス メス 耳カットのみ
7月21日 3 1 0 4
3 1 0 4

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
不妊手術前に譲渡した猫を除いて、全ての猫の不妊手術をできた。
また手術後、家の整理整頓や新たなトイレの設置、猫がストレスを感じない環境の整備もできた。


どうぶつ基金スタッフコメント
当初は飼っていた猫に不妊手術をしていたということで、不妊手術の必要性を理解でき飼養できていました。しかしながら、不妊手術をしていないオス猫とメス猫がいれば頭数はあっという間に増えていきます。当事者がボランティアに相談した結果、この段階で支援の手が入ったことはひとまずよかったと思います。自分ではどうにもならない状況が悪化する前に、ぜひとも声をあげていただき、なんとか解決の道を探っていければと思います。当事者には引き続き猫たちの里親探しをするとともに、猫たちのお世話をしっかりと行っていただきたいと思います。


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