79_群馬県渋川市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.79
申請日:2024年3月7日
申請/実施責任者:渋川市 環境森林課
場所:群馬県渋川市
居住者:当事者本人(73歳 女 無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):16頭(0頭)
手術日:3月30日
協力病院:ふー動物病院 群馬分院
チケット発行数:16枚
手術頭数:16頭
協働ボランティア:NPO法人 群馬わんにゃんネットワーク

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 4年程前、庭に来た4頭の猫をお世話するようになり飼育を始める。飼育後に当事者本人が猫アレルギーを発症し、それまで家にいた猫たちを外に出すようになった。発砲スチロールの小屋を置いたことで、猫が居付いてしまった。
  2. 外で飼育していた犬が亡くなり、使用しなくなった犬小屋で2023年に4頭の猫が出産。その後1年~1年半くらいで頭数が増えてしまった。
  3. 近隣から糞尿、ごみ漁りの苦情等が増えはじめ、2023年9月に当事者から環境森林課へ電話相談があった。その際にボランティア団体を紹介。置きエサの撤去、外の犬小屋の撤去、定点定時の餌やりの指導を行った。
  4. ボランティア団体と協議を行い、猫の多頭飼育により周辺の生活環境が悪化しており、単身で金銭的余裕がなく手術費用等の負担が困難であると判断し、今回の申請に至った。
  5. 全頭予定通りに不妊手術が完了。健康状態の向上とストレスの軽減が図られ、飼育環境も改善された。足の怪我をしていたり猫風邪を引いている猫も多くいたが、ボランティア団体の費用負担により治療が行われた。
  6. 手術後の猫は当事者宅に戻り、室外で飼養を継続する。
手術日オスメス耳カットのみ
3月30日106016
106016

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
予定頭数の不妊手術を実施し、当事者への飼い方指導等により、衛生環境が改善された。しかし、周辺住民の理解があまり得られていないため、今後も経過観察を行いたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
猫アレルギーを発症した時点で、猫を外に追い出すのではなく里親を探す、どうしても室外で飼育するなら不妊手術を行う等の方法がとられていればこのような状況にはならなかったのではないでしょうか。
全頭不妊手術済みとなりましたが、近隣住民から糞尿やゴミ漁りへの苦情が出ていたこともあり、手術後も猫への理解が進んでいないとのことです。今後、当事者は近隣の衛生環境に配慮し、飼育環境を整え、自身の飼い猫が近隣から理解を得られるよう努めなければなりません。


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