69_北海道乙部町環境課多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.69
申請日:2024年1月18日
申請/実施責任者:乙部町 町民課 保健衛生係
場所:北海道爾志郡乙部町
居住者:当事者本人(58歳、男、会社員)、配偶者(58歳、女、パート)、長女(20歳、医療事務)、次女(19歳、大学生)、三女(16歳、高校生)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数:15頭
手術日:2月29日
協力病院:MobileVeTOffice
チケット発行数:14枚(手術済み1頭を除く14頭分を申請)
手術頭数:14頭
協働ボランティア:なし
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2021年夏頃、餌やりをしていた野良猫1頭が自宅前で子猫を産んだことが飼育のきっかけである。その後、室内外を出入りしていた子猫がさらに子猫を産み、頭数が増えていった。
- 当事者が振興局に相談したことで多頭飼育状態であることを把握した。
- 申請に至るまでに、室内飼育を徹底すること、里親探しを当事者でも積極的に行うこと、猫風邪を治療するため病院を受診するよう指導を行った。
- 当事者はこれ以上猫が増えることを望んでおらず、不妊手術の必要性も理解しているが、経済的な問題で手術が不可能であったため申請に至った。
- 今回は、協力病院の厚意により当事者宅での往診手術となった。協力病院が近隣になく、10頭以上の子猫を遠方(札幌方面)の動物病院へ運ぶことは子猫の体調に影響が出ることが考えられ、猫を運搬する側にとっても負担が大きいことが理由である。
- 未手術の猫14頭はすべて手術済みとなり、うち9頭は函館のボランティア団体によって保護された。当事者宅には5頭が戻り、1頭は譲渡先が見つかり譲渡された。
- 清掃状況や臭い等は手術前より改善している。飼育環境も改善され、猫風邪も完治した。今後は当事者が譲渡会に参加し、譲渡する猫を増やしていく予定である。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
2月29日 | 6 | 8 | 0 | 14 |
計 | 6 | 8 | 0 | 14 |
【現場写真(支援前)】
【現場写真(支援後)】
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
初めての試みだったが、どうぶつ基金、道と連携して事業を進めることができた。どうぶつ基金のチケット制度への理解をいちはやく行うべきであった。
どうぶつ基金スタッフコメント
今回、往診での手術を引き受けてくださった協力病院に感謝を申し上げます。手術は当事者宅の1室で行われ、1日で14頭すべて手術済みとなりました。9頭が保護され、1頭は譲渡済み、当事者宅には5頭のみとなりました。飼育頭数が減ったことで猫のストレスも減り、当事者にとっても十分なお世話ができる頭数になったのではないでしょうか。飼育環境も改善されており、今後はもう少し頭数を減らすべく譲渡先探しに取り組んでいただければと思います。