22_鹿児島県鹿児島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)同案件2回目
申請No.22
申請日:2024年7月4日
申請/実施責任者:鹿児島市 生活衛生課
場所:鹿児島県鹿児島市
居住者:当事者本人(78歳、無職)、長男(43歳、無職)、長女(38歳、無職)
居住環境:貸家/戸建て
生活保護の受給状況:受給している
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):17頭(6頭)
手術日:7月29日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:7枚(手術対象8頭のうち発育不良の子猫1頭を除く7頭分を申請)
手術頭数:6頭
協働ボランティア:NPO法人犬猫と共生できる社会をめざす会鹿児島
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2024年3月の1回目支援時、当時授乳中の母猫1頭と子猫7頭について手術を見送っており、今回はその子猫が4カ月を迎えるタイミングで再度申請を行った。
※鹿児島市1回目のレポートはこちら。 - 母猫1頭と子猫7頭の計8頭が未手術であるが、手術ができない発育不良の子猫1頭を除く7頭分を申請。
- その後、発育不良の1頭はボランティアで引き取り保護をしていたが、ワクチンを接種したところ体調を崩し、動物病院にて入院加療したものの残念ながら亡くなった。
- 子猫6頭の手術は完了したが、手術予定の母猫1頭が申請後に行方不明となった。今後、母猫が戻ってきた場合はボランティアが費用を支援して不妊手術を実施する予定である。
- 今回の支援で現場に残るすべての猫の手術が完了し、最終的に現場の猫の総数は17頭(うち子猫6頭)となった。17頭は当事者宅に戻り、当事者が飼養を継続する。
- 猫の状態に変わりはなく、室内やトイレ周辺の清掃によって臭いが軽減した。糞尿であふれていたトイレを清掃し、トイレを増設したことで飼養環境も改善している。
手術日 | オス | メス | 耳カットのみ | 計 |
---|---|---|---|---|
7月29日 | 3 | 3 | 0 | 6 |
計 | 3 | 3 | 0 | 6 |
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
どうぶつ基金から2回目の支援を受けたことで、現在当事者宅にいる猫全頭の手術を完了することができた。
今回支援に入った際、前回支援時に清掃した場所が元通り散乱した状態になっており、今回は一緒に清掃するよう声掛けしながら清掃を試みたが、当事者一家の衛生意識を変えることは難しかった。最も散乱した寝室については清掃を拒まれため、現在も室内の飼養環境は良いとはいえない状態である。
猫に関すること以外にも生活面の支援が必要な状況のため、保護課にも情報共有を行い、今後の支援について検討している。
どうぶつ基金スタッフコメント
1頭の子猫が亡くなってしまったことは大変残念でした。今回手術対象であった母猫1頭が行方不明になっていることも気がかりです。
福祉面での支援が検討されているようですが、当事者はもちろん、猫たちが適正な環境で暮らせるように指導と見守りを継続していただきたいと思います。当事者が飼養を継続しながら可能な限り譲渡先を探し、1頭でも飼育頭数を減らしていくことが必要ではないでしょうか。