2_群馬県伊勢崎市多頭飼育救済支援レポート(行政枠) 

申請No.2
申請日:2024年4月1日
申請/実施責任者:伊勢崎市 環境部
場所:群馬県 伊勢崎市
居住者:当事者本人(77歳、男、無職)、配偶者(73歳、無職)
居住環境:持ち家/戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):14頭(0頭)
手術日:4月11日、5月9日、5月19日
協力病院:いながき動物病院桐生分院
チケット発行数:13枚(手術済み1頭を除く13頭分を申請)
手術頭数:13頭
協働ボランティア:いせさき地域ねこ連絡会

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2年前に野良猫1頭を家に入れて飼い始めた。
  2. 飼い始めた猫が脱走し、家に戻った後に子猫を産んで頭数が増えた。その後も不妊手術をすることなく飼育を続け、親猫が度々脱走を繰り返すが脱走防止の環境を整備せず、脱走と出産を繰り返して現在の頭数に至る。飼育する中で亡くなった猫もいるが、最終的に現状の頭数となって多頭飼育崩壊に陥り、手術ができずにいる状態。
  3. 別居する当事者の娘が猫の繁殖に不安を感じ、団体に相談したことから発覚した。
  4. 当事者には、猫の居場所の清掃や餌やりの方法、脱走防止対策の整備、全頭不妊手術の必要性について指導を行ったが、環境衛生および動物愛護の観点から多頭飼育救済の必要があると判断し申請に至る。
  5. 未手術だった13頭の手術が完了し、全頭手術済みとなった。14頭の猫は当事者が引き続き飼養する。
  6. 不衛生だった部屋の清掃と片付けを行ったことで、飼育環境は改善され、悪臭も抑制されている。また、トイレを設置して活動スペースを確保したことで、猫のストレスも改善された。
手術日オスメス耳カットのみ
4月11日65011
5月9日1001
5月19日0101
76013

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
予定していた猫を全て捕獲‧⼿術することができた。当事者に多頭飼育について⼗分⾃覚させ、責任をもって適正な飼育が進められるよう注視していきたい。


どうぶつ基金スタッフコメント
猫を飼い始めたのはたった2年前、たった1頭からあっという間に頭数が増えてしまいました。これまでに亡くなった猫もいるということを考えると、2年の間に何度か増減を繰り返していたと思われます。別居の家族からの相談から支援につながり、全頭手術を終えて解決に向けて大きく前進しました。
完全室内飼育ですが、これまでに何度となく脱走していることから、猫の安全のためにも防止策を徹底することを当事者にしっかり指導いただきたいと思います。


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