4_青森県五戸町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)

申請No.4
申請日:2024年4月4日
申請/実施責任者:五戸町役場 健康増進課
場所:青森県三戸郡五戸町
居住者:当事者本人(65歳、女、無職)弟(59歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):32頭(10頭)(申請時18頭だったが、最終的に32頭となった)
手術日:5月25日
協力病院:八戸のらねこ病院
チケット発行数:18枚(申請時に把握できていた未手術の猫18頭分を申請)
手術頭数:18頭
協働ボランティア:動物愛護支援の会八戸

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2021年2月頃、現在は施設に入所している当事者の母親が妊娠した野良猫を家の中で入れた。
  2. その猫が子猫を5頭を生み、そのまま不妊手術をせずに餌を与え続けたことで頭数が増えて多頭飼育状態となった。
  3. ボランティアのほか、自治会の会長や近隣住民からの情報提供により多頭飼育が発覚。
  4. 2023年10月、青森県動物愛護センターの職員と町職員2名(担当1名、保健師1名)で家庭訪問を行い、猫の飼育状況を確認。飼育環境の改善や糞、猫の死骸を処理するよう指導した。2024年2月にも町職員(担当1名、保健師1名)から猫の飼育状況について指導を行っている。
  5. 自治会長のみならず近隣住民からも苦情(猫の糞や猫がごみ収集所を荒らす等)があり迷惑していること、また当事者も猫をどのように飼育してよいか分からず、事態の改善が見込めないため申請を決定。
  6. 当初18頭で申請したが、申請時に把握できていなかった成猫が6頭、また手術前に子猫が8頭生まれたことにより最終的に猫の総数は32頭となった。
  7. 手術後は部屋が清掃され、トイレの数が増えた。猫の健康状態も異常なし。
  8. 手術済の猫14頭はボランティアによって保護され、当事者宅には未手術14頭(新たに発見された16頭+手術前に生まれた子猫8頭)を含む18頭が残る。当事者宅の未手術14頭については2度目の申請を行う予定。
手術日オスメス耳カットのみ
5月25日414018
414018

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
繁殖期前に対応できればよかったと思う。


どうぶつ基金スタッフコメント
2021年に野良猫を家で飼育し始めてから、2年ほどで多頭飼育崩壊状態となりました。行政が1回目に訪問した際、猫の死骸を片付けるようにと指導がされていることから、悲惨な状況であったことが想像できます。
今回の支援を悲惨な状況に終止符を打つきっかけとするためには、行政による継続した見守りと指導が必要です。支援時に新たに発見された未手術の成猫6頭、支援前に生まれた子猫8頭が当事者宅に残っており、この機会を逃さず、速やかに全頭手術済みとすることが求められます。2回目の申請を検討中とのことですが、その間にさらに猫が増えてしまわないよう、しっかりと管理することが必要でしょう。


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