14_青森県五戸町多頭飼育救済支援レポート(行政枠)※同案件2回目

申請No.14
申請日:2024年5月28日
申請/実施責任者:五戸町役場 健康増進課
場所:青森県三戸郡五戸町
居住者:当事者本人(65歳、女、無職)弟(59歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):32頭(12頭)
手術日:6月29日
協力病院:八戸のらねこ病院
チケット発行数:14枚(既に18頭手術済みのため、14頭の申請)
手術頭数:14頭
協働ボランティア:動物愛護支援の会八戸

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2024年04月に同案件1回目の申請をし、18頭の手術を実施。今回で2回目の申請となる。
    ※五戸町1回目のレポートはこちら
  2. 1回目の申請時に把握できていなかった成猫6頭と手術前に生まれてしまった子猫8頭の合計14頭についてチケットを申請。1回目の支援と合わせて全32頭が手術済みとなった(1回目支援の際に「子猫10頭」としていたが確認誤りがあり、実際は子猫12頭であった)。
  3. 子猫12頭はボランティア団体を通じて譲渡されたが、その後1頭が死亡。成猫20頭については当事者が飼養を継続する。
  4. 支援後は部屋が消毒され、猫の健康状態にも異常はない。トイレの数は5つで変更はないが、住居は片付いている。
手術日オスメス耳カットのみ
6月29日59014
59014

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
もっと早くどうぶつ基金の存在を知り、繁殖期前に対応できればよかったと思う。
20頭返したが不妊手術を行ったとはいえ、自宅での飼育は無理ではないかと思う。


どうぶつ基金スタッフコメント
2度の支援を経て32頭すべて不妊手術済みとなりました。子猫12頭はボランティア団体に保護されたのち譲渡されています(1頭が譲渡後に亡くなってしまったとのこと。残念です)。成猫20頭が当事者宅に残っていますが、行政の所感として「自宅での飼育は無理ではないかと思う」とあります。
支援した私たちが望むことは「無理ではないか」と思ったその先のフォローです。「無理だと思う」だけでは今回の支援はまったくの無駄になります。当事者が飼養を継続できるよう見守り体制を強化する、適正飼養がされるよう指導を継続する、それでも難しいなら動物愛護センターや地元ボランティア団体と協力して譲渡先を探す等、その先の一歩を考えてほしいのです。
レポートで何度も書いていますが、多頭飼育崩壊の支援において不妊手術は解決の第一歩でしかありません。繁殖を止めてからが最も重要なのです。その意識を行政にもぜひお持ちいただきたいと思います。


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