宮崎県山間部TNR地域集中プロジェクトについて

宮崎県の最北西部にある西臼杵郡(高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町)は県中心部から遠く離れており、近隣にスペイクリニック(動物の不妊手術を専門に行うクリニック)は1件もありません。
飼い主のいない猫の不妊化率は低く多くの子猫が生まれており、一部地域においては、生まれた子猫がダムや川に遺棄されるという悲しい出来事も起こっています。

高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町の3町は「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加してTNRに取り組んでいますが、餌やりなどを行っているのは高齢者が多く、猫の捕獲や遠方の動物病院への搬送が困難なこともあり、残念ながら解決に至っていません。また、高齢化や過疎化が進んでいることから、猫のお世話をしている高齢者の死亡、入院や施設入所によって餌をもらえなくなる猫もでてきています。
そのような現状を危惧した3町(高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町)から、どうぶつ基金に支援を求める要望書が届いたのは2024年10月のことでした。

3町において実施された猫の生息調査では、高千穂町で186頭、五ヶ瀬町で159頭、日之影町で164頭の未手術の猫が確認されました。この結果を受け、どうぶつ基金、高千穂町、五ヶ瀬町、日之影町に宮崎県も交えて対応を協議。

現地の受け入れ体制について地元住民の協力が得られること、宮崎県からも「可能な範囲で協力する」との言葉があったことから、どうぶつ基金は3町と協力し、高齢化や過疎化が進む中山間地域に生きる猫全頭のTNRを集中的にやり遂げること目的として、2025年4月~2025年7月の4か月間にわたり一斉TNRを実施することを決定しました。

宮崎県山間部TNR地域集中プロジェクト 詳細~

【プロジェクトの目的】
 移動型手術車を使用して、高齢化や過疎化が進む中山間地域に生きる猫全頭のTNRを
 集中的にやり遂げることで高齢者と猫を救済する

【主催】
 どうぶつ基金

【共催】
 ・宮崎県高千穂町
 ・宮崎県五ヶ瀬町
 ・宮崎県日之影町

【実施期間】
 2025年4月~2025年7月

【実施日程】
 ・2025年4月23日(水)~4月26日(土)
 ・2025年5月27日(火)~5月30日(金)
 ・2025年6月24日(火)~6月27日(金)
 ・2025年7月23日(水)~7月26日(土)

【事業内容】
 どうぶつ基金は、次の事業を実施する。
 (1)猫の不妊手術、ワクチン、ノミダニ除け薬
 (2)上記に伴う獣医療
 ※「さくら耳カット」は不妊手術を行う際に必須とする。
 ※ 対象の猫が妊娠していた場合、堕胎は必須とする。

【手術予定数】
 400~500頭(各月100頭前後)

壱岐市でもご協力いただいている長井獣医師が執刀します(移動型手術車を利用)

プロジェクトの様子は随時、ホームページやメールマガジン、SNS等でお知らせしてまいります。
ぜひご覧ください!

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