32_鹿児島県霧島市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)同案件2回目

申請No.32
申請日:2024年9月18日
申請/実施責任者:霧島市 市民環境部 環境衛生課
場所:鹿児島県霧島市
居住者:当事者本人(91歳、女、無職)配偶者(84歳、男、無職)息子(60歳、無職)
居住環境:持ち家/一戸建て
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):30頭(8頭)
手術日:10月12日
協力病院:ル・オーナペットクリニック
チケット発行数:8枚(手術済みの22頭を除く8頭分を申請)
手術頭数:8頭
協働ボランティア:個人ボランティア、きりねこ

申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)

  1. 2024年6月に1回目の支援が行われ19頭の手術を実施したが、その際、新たに発見された成猫1頭と子猫8頭の計9頭について2回目の申請を行った。※霧島市1回目のレポートはこちら
  2. 1回目の支援終了時は現場の猫の総数は31頭であったが、そのうち未手術の1頭が譲渡されたため8頭分のチケットを申請。今回の支援で現場の猫は全頭手術済みとなった。
  3. 未手術のまま譲渡された1頭は猫カビ治療中のため、この治療が終わり次第、里親にて不妊手術を行う予定である。
  4. 現場は1回目の支援終了時の状態が保たれ、清潔な状態である。申請後、病気によって3頭、事故によって5頭が亡くなったため、現在の猫の総数は22頭である。全頭、当事者とともにこのまま同じ場所に住み続ける。
手術日オスメス耳カットのみ
10月12日7108
7108

【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】

今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
本件は2回目の支援を受けた現場であり、今回で当事者宅のすべての猫の不妊手術を行うことができた。
今回実施した猫は1回目終了時に手術が必要になった猫で、1回目終了時点で子猫であったため猫の成長を待っての実施であったが、申請から手術までスムーズに行うことができた。
また、飼養環境も1回目の手術後から適正な状態に保たれていた点もよかったと思う。


どうぶつ基金スタッフコメント
前回の支援終了後に未手術の猫が9頭残っていました。この現場は室外飼育のため、2回目の支援までに頭数が増加する懸念がありましたが、ひとまず全頭手術済みとなったことは良かったと思います。ただ、残念ながら申請後に8頭が病気や事故によって亡くなってしまいました。
どうぶつ基金では完全室内飼育を推奨していますが、猫を室内外自由に行き来させることが一般的な地域は全国に数多くあります。その地域性を尊重しつつも、自由に出入りする・室外で飼育する飼い猫をどのように守るか、飼い主一人ひとりがよく考えてほしいと感じています(もちろん不妊手術もその一つです)。
今回の支援で当事者宅の猫は全頭手術済みとなりましたが、当事者には22頭の猫の安全と健康を守る責任があります。その責任をしっかり果たすことが、支援に尽力した関係者への何よりのお礼になると思います。


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