40_神奈川県小田原市多頭飼育救済支援レポート(行政枠)
申請No.40
申請日:2024年11月11日
申請/実施責任者:小田原市 環境部環境保護課
場所:神奈川県小田原市
居住者:当事者本人(30歳、男、会社員)
居住環境:貸家/アパート、集合住宅
生活保護の受給状況:受給していない
多頭飼育現場の猫の総数(うち子猫の頭数):11頭(0頭)
手術日:実施なし
協力病院:Swingどうぶつ病院
チケット発行数:11枚
手術頭数:0頭(神奈川県動物愛護センターが全頭保護したことにより支援中止)
協働ボランティア:個人ボランティア
申請から不妊手術完了までの経緯(報告書より)
- 2015年4月に実家から猫を1頭連れてきた。
- その猫が妊娠していたことから自然繁殖し、2015年5月以降、徐々に飼育頭数が増加していった。
- 当事者が居住するアパートの管理会社が依頼している清掃業者から神奈川県動物愛護センターに情報提供があり、愛護センターから小田原保健福祉事務所→個人ボランティア→小田原市環境保護課の順に連絡があり発覚。
- 発覚した当初は20頭程の猫がいたが、情報提供した清掃業者のつながりでボランティアを紹介され、10頭程度は預けることができたとのこと。
- 飼養できない場合は自分で里親を見つけること、飼養を継続する場合には繁殖制限(不妊手術をする、性別を分けて飼養する等)を行うよう指導するも、当事者に自ら不妊手術を行う意志がないため申請に至った。
- 手術が必要な11頭についてチケットが発行されたが、チケット使用前に神奈川県動物愛護センターが11頭を保護。神奈川県動物愛護センターにて不妊手術が実施されたためチケットは使用せず。
- 現在、当事者宅には猫はいない。
【現場写真(支援前)】

【現場写真(支援後)】
未実施のため写真なし
今回の取り組みを振り返り、改善すべき点や今後の配慮事項(報告書より)
申請にあたっては、飼育状況等の確認のため保健福祉事務所と何度か連絡を取り合っていたのだが、チケット発行後に突然、当該猫を愛護センターで保護することになったと保健福祉事務所から本市に連絡があった。
事前に愛護センターと保健福祉事務所間での調整がしっかりとできていれば、本件はチケットを発行せずに済んだ可能性もあったのではないかと考える。
どうぶつ基金スタッフコメント
行政間の連携が取れておらず、支援中止となりました。センターに保護された後の猫の健康状態や状況などは、申請者である環境保護課でも不明とのことです。
もちろん、愛護センターで保護・不妊手術が行われ、11頭の猫が新しい里親のもと幸せに暮らせるようになるのであれば何の問題もありませんが、協力予定であった関係者に対しては状況等が公開されるべきと考えます。
飼い主としての責任を何ら果たすことなく猫を手放した本件の当事者には、残念の一言しかありません。